そもそもイグノーベル賞(Ig Nobel Prize)とは、ノーベル賞のパロディーとして、「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に対して贈られるもの。科学ユーモア雑誌「Annals of Improbable Research」の編集者マーク・エイブラハムズ氏が1991年に創設し、今年で23回目を迎える歴史ある賞だ。受賞式には本家ノーベル賞受賞者も多数参加し、脚光の当たりにくい分野の地道な研究に人々の注目を集めさせる役割を担っている。 授賞式は毎年10月に開催。受賞者の出席費用などは自費で、スピーチには“笑い”が求められる。しかも、スピーチが長くなるとミス・スウィーティー・プーと呼ばれる進行役の少女が「飽き飽きするわ!」などと叫んで邪魔をする仕掛けもある。授賞式が一種のショーになっているのだ。 日本人の受賞者は2012年までに17組に上り、1997年にはバンダイの「たまごっち」開発者が経済