液体窒素を真空に置いたらどうなると思います? 正解は…固体になってその後雪のように空を舞うんです! 理由はこうです。容器内の気圧が下がるにつれて、液体窒素の沸点があがっていきます。すると液体窒素はさらに激しく沸騰し、どんどん蒸発していきます。液体は蒸発するときに気化熱を奪いますから、熱を奪われた液体窒素はさらに冷たくなっていき、最終的に約−210度の固体窒素となるのです。 さらにクールなのは、凍ったあとに起きることです。しばらくすると不規則に結晶化した固体窒素の原子はより密度の高い構造に自分を組み替えようします。その時に起こる無数の原子の移動が自身をはじき飛ばす姿が雪のように見えるのです。上のGIFは普段は目には見えないミクロの世界の原子の動きが、マクロの世界で可視化されたものでした。 それにしても涼しげなGIFです。見ているだけでひんやりしてきませんか? Casey Chan - Giz