批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 続きを読む
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新型コロナウイルス感染を恐れて「自主休校」する子どもと、以前から不登校の子とで学校の対応が分かれるケースが見られるという。AERA 2021年10月4日号はその現状を取材した。 熊本市内の小中学校では9月の第1、2週は分散登校を実施。3日に2日はオンライン授業をした。現在も対面授業のライブ配信を続ける(写真:熊本市教育委員会提供)この記事の写真をすべて見る * * * 不登校の子どもたちへの対応も学校によって違う。 小学4年の娘が3年前から不登校の女性(44)は9月中旬にツイッターで、「不登校児にはオンライン授業を提供してくれない」という書き込みを見かけた。そのときは「娘の学校はまだオンライン授業さえ始まっていない」と思ったが、その直後、自主休校の児童向けに授業のオンライン配信が始まっていたことを知った。担任に連絡すると、「タブレット貸与は不登校児は対象外。外部の機器からは個人情報の関
草津町のいたるところに新井議員のリコールを求めるポスターが貼られているこの記事の写真をすべて見る 作家の北原みのりさん 草津町議会(c)朝日新聞社 作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、群馬県草津町で賛否が問われている女性議員に対する解職請求(リコール)について取り上げる。 【写真】北原さんが衝撃を受けた草津町議会の様子 * * * 12月6日、群馬県草津町で、一人の女性議員に対するリコールの賛否が、住民投票で決定される。 発端は、この女性議員が町長から性被害を受けたと昨年の11月にメディアに告発したことだ。町長は性被害の事実はないとし、女性を刑事と民事で訴え、その後、草津町議会は彼女を「議会の品位を傷つける発言をした」と除名処分にした。その後、群馬県がこの処分を取り消し、女性議員は議会に戻れたのだが、改めて議会で議員辞職勧告を受け、さらに町議等が先導して今回の
新井議員のリコールを求めるポスターがあちこちに貼られている。有効投票の過半数で新井議員は失職する。この記事の写真をすべて見る 「せっかくだから町長室を見ていけばいいじゃないか」と傍聴席の町長支援者に声をかけられ、散会後入れてもらった。 作家の北原みのりさん 作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、群馬県草津町で賛否が問われている女性議員に対する解職請求(リコール)について。議会を傍聴してきた感想をまとめた。 【写真】焦点の一つとなった町長室の中は? * * * 町長からの性被害を訴えた草津町議員に対するリコールの賛否を問う住民投票が12月6日に迫っている。 衆院議員の杉田水脈氏の辞職を求める声に14万筆近く集まっても、国会議員を辞職させることはできない。一方、地方議員となると、辞職勧告や懲罰のハードルが下がるのだろうか。 乳児を議場に入れた熊本市の緒方夕佳議員が、
「MIU404」のひとコマ。右から綾野剛演じる伊吹、麻生久美子演じる隊長の桔梗、星野源演じる志摩。「MIU404」はParaviで配信中。DVD&Blu-rayは12月25日発売この記事の写真をすべて見る 野木亜紀子(のぎ・あきこ)/1974年生まれ。代表作にドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(海野つなみ原作)ほか。2018年のドラマ「アンナチュラル」で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。映画「罪の声」が10月30日から公開 連続ドラマ「MIU404」や「逃げるは恥だが役に立つ」などヒットドラマを手がけた脚本家の野木亜紀子さん。作品自体の魅力はもちろん、そのジェンダー観でも視聴者を引き付けている。AERA 2020年11月2日号では、野木さんにドラマに込めた思いなどを聞いた。 【写真】脚本家の野木亜紀子さん * * * ――6月から9月にかけて放送された「MIU404」。綾野剛・星野源を主演
どこまでゲスなのか?タカラトミー“リカちゃん個人情報曝露”ツイートとロリコンの問題点 おんなの話はありがたい タカラトミー公式ツイッターはツイートを削除して謝罪したこの記事の写真をすべて見る 10月27日現在で残っているタカラトミー公式ツイッターのツイート。このツイートにも「不快だ」という声が上がっている 作家の北原みのりさん タカラトミーの公式ツイッターに対し、抗議の声が上がっている。炎上したのは「某小学5年生の女の子の個人情報を曝露しちゃいますね」というツイート。同社はすでにツイートを削除し、謝罪した。作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」は今回、フェミニストの視点でこのツイートの問題点を掘り下げる。 【画像】なぜパンツを?こちらも不快という声があがったタカラトミーのツイート * * * チコちゃんファンには申し訳ないが、あの番組が少し苦手だ。ボーッとせずに自分の気持
平井卓也・内閣府担当相(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 「平井(卓也)さんが大臣になったということは、香川県にとって名誉なこと。だが、それが逆目に出ないか、心配しておった。やはりX会から政治献金があったんだな……」 【画像】片山さつき地方創生担当相も火だるま状態… 疑惑の「ドジョウよりウナギ」カレンダーはこちら 平井卓也・内閣府担当相(科学技術・IT・クールジャパン担当)と親しい香川県の地方議員がこうため息をつく。 平井氏が代表を務める「自民党香川県第一選挙区支部」は、指定暴力団組長がかつて代表を務め、今もその親族が跡を継ぐ高松市内の建設会社A社から2014~16年までに76万円の政治献金を受けていたことが本誌の調べでわかった。 登記簿によるとA社は1978年に創業。今では香川県などの公共事業にも参入する地元の有力な建設会社とされるが、かつては指定暴力団X会の初代組長が代表取締役
「労働組合」の必要性をインタビューなどで語っていた小栗旬 (c)朝日新聞社 小栗旬の仲間だという鈴木亮平さん (c)朝日新聞社 人気俳優・小栗旬(36)が俳優のための労働組合を作ろうと水面下で動いているという。 【写真】小栗旬の仲間とされる面々は… 「小栗さんは鈴木亮平、瑛太、藤原竜也、山田孝之、勝地涼といった俳優たちに声をかけて、準備しようと動いているそうです」(芸能関係者) いずれも小栗と近い年齢で、私生活で仲が良いとされる俳優たちだ。 小栗は以前から俳優による労働組合の必要性を公言していた。例えば、雑誌「クイック・ジャパン」2014年8月号では、鈴木亮平との対談記事の中で、司会者から労働組合について尋ねられ、こう語っている。 《ぼちぼち本格的にやるべきだなと思ってます》 ただ、一方で既存の芸能界のシステムに変えることの難しさも小栗は同雑誌内で語っている。 《やっぱり組織ってとてつもな
布マスクを装着した安倍首相(C)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 本誌が入手したアベノマスクの「仕様書」 本誌が入手したアベノマスクの「仕様書」 政府が新型コロナウイルス対策として、日本の全世帯約5000万世帯を対象に1住所あたり2枚の布製マスクを配布している「アベノマスク」が、物議を醸している。 【本誌が入手したアベノマスクの「仕様書」はこちら】 安倍首相が国会での答弁で、「布製マスクは使い捨てではなく、再利用可能であることから、急激に拡大しているマスク需要に対応するうえで非常に有効であり、また、サージカルマスク等を医療現場に優先して供給するためにも家庭向け布マスクの配布を行うことは理に適った方策と考えています」と自賛する肝いりの政策だったが、早くもつまずいた。 4月17日から全戸配布が始まったが、これに先行して配布が始まっていた妊婦向けの布マスクについて、虫や髪の毛の混入、カビの付
チリ海域で撮影されたカクレマンボウ。矢印は舵鰭の後延帯を示す (c)Cesar(eは鋭アクセント付き) Villarroelこの記事の写真をすべて見る 乾燥したカクレマンボウの鱗 (c)澤井悦郎 2017年7月、衝撃のニュースがマンボウ界を駆け巡った。 【写真】乾燥したカクレマンボウの鱗 ある研究者は喜びのあまりインターネット上で暴れ回り、ある研究者はこんなの認められないと怒り狂ったメールを送ってきた。渦中の論文の執筆者の一人である私は、その時悲しくも電波の届かない海の上にいた。 陸地に戻った後にニュースは世界中を盛り上がらせたことを知るが、マンボウ好きが多いはずの日本ではテレビで大々的に取り上げられるまでには至らなかった。く、悔しい……あれから2年8か月。マンボウ研究で飯を食いたい、日本産ポスドクの闇に抗う私は、謎多き新種「カクレマンボウ」の魅力を皆にとことんお伝えしたいのである! ■新
お笑いコンビのAマッソがイベント中に「配慮を欠く発言を行った」として、9月24日に所属事務所のワタナベエンターテインメントは公式サイトで謝罪文を発表した。本人たちによる自筆の謝罪コメントも掲載されている。 【「笑いと履き違えた、最低な発言」Aマッソ・村上の謝罪文】 問題となったのは、9月22日に行われたイベント内で、Aマッソが女子テニスの大坂なおみ選手に必要なものを尋ねられて「漂白剤。あの人、日焼けしすぎやろ」と答えたことだという。イベント終了後、参加者からSNSで批判の声が上がっていた。 私自身が現場にいてその場面を目撃したわけではないので、発言があったときの具体的な状況や話の前後関係は分からないが、報じられているような内容の発言があったとすれば、それはもちろん問題であるし、本人たちは十分に反省すべきだと思う。 ただ、個人的に気になったのは、この発言自体よりも、それにまつわるネット上での
内田樹(うちだ・たつる)/1950年、東京都生まれ。思想家・武道家。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学客員教授、合気道凱風館館長。近著に『街場の天皇論』、主な著書は『直感は割と正しい 内田樹の大市民講座』『アジア辺境論 これが日本の生きる道』など多数この記事の写真をすべて見る (c)朝日新聞社 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。 * * * あいちトリエンナーレでの「表現の不自由展・その後」の開催中止を巡って、何人かの公人が発言している。松井一郎大阪市長は「民間であれば展示は自由だが、税金を投入してやるべきではなかった」と、中止は当然との認識を示した。河村たかし名古屋市長は展示を「日本人の心を踏みにじるようなものだ」として「市民の血税でこれをやるのはいか
作家・演出家の鴻上尚史氏が、あなたのお悩みにおこたえします! 夫婦、家族、職場、学校、恋愛、友人、親戚、社会人サークル、孤独……。皆さまのお悩みをぜひ、ご投稿ください(https://publications.asahi.com/kokami/)。採用された方には、本連載にて鴻上尚史氏が心底真剣に、そしてポジティブにおこたえします(撮影/写真部・小山幸佑)この記事の写真をすべて見る 写真は本文とは関係ありません(※イメージ写真) 鴻上尚史の人生相談。「田舎の家族が、都会から帰ってきた鬱(うつ)の妹に冷たく、世間から隠そうとします」と相談者。妹の鬱を治療するにはどうしたらいいか悩む相談者に、鴻上尚史が訴えた事態の深刻さとは? 【相談4】「鬱の妹が家族に冷たくされています」(相談者:38歳 男性 農家の長男) 西日本の片田舎で、果物農園を営んでいる家の長男です。相談は、鬱の妹に冷たい家族のこと
漫画「幸色のワンルーム」(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る ■虐待と誘拐がテーマのドラマが放送中止 6月、あるドラマを巡って騒動が起こった。テレビ朝日系で放送予定だったドラマ「幸色のワンルーム」が放送中止になったのだ。両親から虐待を受けて育った少女が誘拐されるというストーリーで、「実際の事件と関係あるのでは?」という声が一部であがり、ネットで炎上した影響もあり、局側は放送中止という苦渋の決定をした。芸能ニュースだけでなく新聞もこの騒動を報じ、SNSでは原作ファンから批判の声が上がっていた。 「実際の事件と関係があるかのような批判が上がっていましたが、正直言って、その大部分は頓珍漢なものが多かった。SNSでコメントなどを見ましたが、要は原作ファンが『原作が好きだからドラマ化するな』みたいな話だった。一部のネットニュースの記事で『誘拐を肯定的に捉えている』という話もありましたが、内容的
北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表 「ブス」とは、女性への悪口として最も流通している単語(※写真はイメージ) 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。今回は、女性の美醜についての言葉について。 * * * 読者からお手紙をいただきました。似た体験をしている女性は少なくないと思うので、ここで紹介します。 Aさんの父親は、女性を見れば美醜について言いたがる。テレビを見ながら、または車を運転しながら歩行者の女性をいちいち評価する。最近は孫娘にも「今はブスだけど、いつか美人になる」などと言いはじめた。いくら注意しても、思っていることを口にして何が悪い?という態度で全く聞く耳を持たないとか。 Aさんは、こう記します。 「私が感じる非常な不快感の正体は何なのでしょう」 Aさん、お手紙をありがとう
高橋孝雄(たかはし・たかお) 慶應義塾大学医学部 小児科主任教授 医学博士 専門は小児科一般と小児神経 1982年慶応義塾大学医学部卒業後、米国ハーバード大学、マサチューセッツ総合病院小児神経科で治療にあたり、ハーバード大学医学部の神経学講師も務める。1994年帰国し、慶應義塾大学小児科で現在まで医師、教授として活躍する。趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。別名“日本一足の速い小児科教授”。 慶應義塾大学医学部の小児科教授である高橋孝雄医師による「高橋たかお先生のなんでも相談室」。テーマはママのお腹の中にいる胎児の頃から幼児までの「環境要因」について。 胎教、早期教育という言葉もあるほど、スポーツでも勉強でも早いうちからトレーニングを始めたほうがその子のためになると親が考えるのは不思議なことではありません。ただ、脳の発達に精通している小児科医の立場
架空の物語を描く作家たちに、どこまでの社会的配慮を求めるかについては、議論も多い (※写真はイメージ)この記事の写真をすべて見る 埼玉県警がエロ表現を規制するよう漫画家に「申し入れ」をした――。そんな報道が波紋を呼んでいる。 ことのあらましはこうだ。今月12日、埼玉県警は、埼玉県草加市在住の無職・矢崎勇也容疑者(35)を住居侵入罪、強制わいせつ罪などで再逮捕(同罪状で逮捕済み)したと発表。矢崎容疑者は昨年「放射能の調査をする」などと言い住居へ侵入し、十代少女へわいせつな行為を働いており、「インターネットで知った漫画作品を模倣した」と供述している。 問題は第一報の埼玉新聞の記事に「県警は今月7日に漫画家を訪ね、作品内容が模倣されないよう注意喚起を促すなどを要請」「漫画家は申し入れを受け入れた」との内容があったことだ。 第二報となった毎日新聞記事には、「少女が性的被害に遭うような漫画は今後描か
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