図書館へのRFID技術の導入をめぐって はじめに RFID(Radio Frequency Identification)タグとは,ICチップとアンテナにより構成されるタグのことで,電子タグ,無線ICタグなどとも呼ばれる。これは,物品に装着され,タグの中には当該物品の識別情報その他の情報を記録する。電波を利用することにより,これらの情報の読み取りまたは書き込みができる。 この技術は,流通業界をはじめ様々な分野で,不正流通対策,在庫管理,マーケティング等のために活用されている。よく知られている例としては,JR東日本のSuica,高速道路のETC,CD店等の盗難防止ゲート,生鮮食品の生産地証明等である。 今日,図書館界においてもこの技術の導入が検討されており,一部の図書館では既に導入されている。 図書館へのRFID導入の目的 図書館でRFIDの導入を検討する狙いは,他の業種においてこの技術
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