[後編]人とITでサービスを極める 21世紀型のビジネス確立へ りそなホールディングス 取締役兼代表執行役会長 細谷 英二氏 顧客視点なら全体最適になる 顧客視点に立つからこそ、顧客の接点である部門ごとに最適化されてきた、といった反論も聞こえてきそうですが。 それは、部門ごとに顧客層が全く違うと考えるからです。ところが現実の顧客は、例えばオーナー経営者であれば、個人部門と法人部門の両方にとっての顧客です。つまり、その顧客についての情報を共有化できるシステムが必要です。ですから縦割りの壁を破って、全体最適のシステムを構築できないといけません。情報を共有化すれば、システムの構築コストも下がるわけです。 全体の最適化により、効率化と顧客満足の両立が図れるというわけですね。 もちろん、システムだけでカバ ーできるわけではありません。顧客は経営課題や生活設計についても、本当に信頼できる人、金融知力の