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fantasyと*highbrowに関するinmymemoryのブックマーク (96)

  • 久留さんのTomePage

    令和6年2月1日 内容一覧 更新情報 CTHULHU神話関連作品一覧 ラヴクラフト作品(小説及び神話関連の詩)(令和5年3月3日) ラヴクラフト以外の邦訳作品(令和5年11月25日) 日作家による作品(令和5年12月31日) ラヴクラフト及びCTHULHU神話関連資料一覧(令和5年3月31日) ウィリアム・ホープ・ホジスン邦訳作品一覧(令和4年7月6日) A・メリット邦訳作品一覧(令和5年5月12日) ウィアード・テールズの作家たち シーベリー・クイン邦訳作品一覧(令和4年12月5日) ヘンリー・S・ホワイトヘッド邦訳作品一覧(令和5年3月3日) フランク・ベルナップ・ロング邦訳作品一覧(令和5年7月14日) ロバート・E・ハワード邦訳作品一覧(令和5年7月6日) E・ホフマン・プライス邦訳作品一覧(令和5年9月17日新規) オーガスト・ダーレス邦訳作品一覧(令和5年12月17日) エド

  • ゴシック小説 - Wikipedia

    ゴシック小説(ゴシックしょうせつ)とは18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した神秘的、幻想的な小説。ゴシック・ロマンス(Gothic Romance)とも呼ばれ、その後ゴシック・ホラーなどのジャンルも含むことがあり、今日のSF小説やホラー小説の源流とも言われる。 ウォルポールのストローベリ・ヒル イギリスの作家ホレス・ウォルポールの『オトラント城奇譚』(The Castle of Otranto,1764年)がゴシック小説の先駆とされる。イギリスでは16、17世紀には大陸から輸入されたロマンスやピカレスクが盛んに読まれたが、その後はリアリズム小説の流行で下火になる。ウォルポールは別荘のストローベリ・ヒル・ハウスを改築して自分好みの中世ゴシック風(ゴシック・リバイバル建築)に仕立てた。またある日に見た夢をもとに中世の古城を舞台にした幻想的な小説『オトラント城奇譚』を書いた。ストローベリ・ヒ

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  • 奇書または実験小説を語ろう - 本読みのスキャット!

    1 :吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 09:03:13 ID:? 例えば、 ジェイムス・ジョイス『ユリシーズ』 ・・わけわからん ジェイムス・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』 ・・読まれへん ロレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』 ・・脱線しまくり大長編 ミロラド・パヴィチ『ハザール事典』 ・・どこからでも読める小説 レーモン・クノー『文体練習』 ・・絶対練習になってへん 夢野久作『ドグラ・マグラ』 ・・なんかもう泣きそう ジョルジュ・ペレック『人生使用法』 ・・強烈な精密描写 筒井康隆『虚人たち』 ・・1ページが1分で進む 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』 ・・超難解ミステリ 中井英夫『虚無の供物』 ・・ミステリ三大奇書のひとつ のような、奇書または実験小説を語ろう 2 :吾輩は名無しである:2008/03/28(金) 12:53:25 ID:? 小島信夫『別れる理

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  • ウィアード・テイルズ - Wikipedia

    英語版記事を日語へ機械翻訳したバージョン(Google翻訳)。 万が一翻訳の手がかりとして機械翻訳を用いた場合、翻訳者は必ず翻訳元原文を参照して機械翻訳の誤りを訂正し、正確な翻訳にしなければなりません。これが成されていない場合、記事は削除の方針G-3に基づき、削除される可能性があります。 信頼性が低いまたは低品質な文章を翻訳しないでください。もし可能ならば、文章を他言語版記事に示された文献で正しいかどうかを確認してください。 履歴継承を行うため、要約欄に翻訳元となった記事のページ名・版について記述する必要があります。記述方法については、Wikipedia:翻訳のガイドライン#要約欄への記入を参照ください。 翻訳後、{{翻訳告知|en|Weird Tales|…}}をノートに追加することもできます。 Wikipedia:翻訳のガイドラインに、より詳細な翻訳の手順・指針についての説明がありま

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  • ロバート・E・ハワード - Wikipedia

    ポール・アンダースン、リイ・ブラケット、ラムジー・キャンベル、L・スプレイグ・ディ・キャンプ、リン・カーター、デヴィッド・ドレイク、Steven Erikson、David Gemmell、Laurell K. Hamilton、ジョン・ジェイクス、Paul Kearney、William King、ヘンリー・カットナー、フリッツ・ライバー、リチャード・A・ルポフ、ジョージ・R・R・マーティン、Brian McNaughton、マイケル・ムアコック、C・L・ムーア、Andrew J. Offutt、Emil Petaja、James Reasoner、Charles R. Saunders、Dave Sim、S. M. Stirling、Matthew Stover、Richard L. Tierney、ハリイ・タートルダヴ、カール・エドワード・ワグナー、Robert Weinberg、J

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  • ハワード・フィリップス・ラヴクラフト - Wikipedia

    ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(英: Howard Phillips Lovecraft、1890年8月20日 - 1937年3月15日)は、アメリカ合衆国の小説家[1]。怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人[1]。生前は無名だったが、死後に広く知られるようになり、一連の小説が「クトゥルフ神話」として体系化された[1]。 ラヴクラフトの創造した怪神、異次元の神、神話体系は世に広まり、現代のコリン・ウィルソンたちや「SF宇宙冒険物」に大きな影響を与えている[2][3]。ゴシック小説やエドガー・アラン・ポーなどの系譜に連なる、独特な恐怖小説や先駆的サイエンス・フィクション(SF)の作者として、近年顕著に再評価されつつある[4][5]。 概要[編集] ラヴクラフトは一生の間、ロードアイランド州プロビデンスに住み、昼はブラインドを降ろしランプを灯して、無気味な物語を書き続けた[2]。主な舞台はニ

    ハワード・フィリップス・ラヴクラフト - Wikipedia
  • クラーク・アシュトン・スミス - Wikipedia

    クラーク・アシュトン・スミス(Clark Ashton Smith,1893年1月13日 - 1961年8月14日)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれの詩人、小説家。精緻な文体による幻想的な作風が特徴で、超未来の大陸ゾティーク(Zothique)や超古代の大陸ハイパーボリア(Hyperborea)を舞台にした連作短編シリーズが有名。絵画や彫刻にも手を染めた。 経歴[編集] カリフォルニア州のプレサー郡ロングバレーの母の実家で生まれる。父はイギリスから金鉱を探しに来ていて、母は地元の農家の娘であったが、1907年にボウルダーリッジに転居する。スミスは幼少時は体が弱く、読書を好み、11歳頃からアンデルセン童話集を手に童話を書き始め、やがて『千夜一夜物語』やキップリングの影響で小説を書くようになる。その後ポーや英訳された『ルバイヤート』に触れて詩作に取り組み、カリフォルニア在住の詩人ジョ

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  • 不思議の国のアリスと不条理の文学 「紀伊國屋カルチャー・トリップ」第1期第4弾 : 紀伊國屋書店新宿本店

    このフェアのタイトルにピンと来るような方であれば、ルイス・キャロルによる名作「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」が、ただの子供向けの童話や楽しいだけのファンタジーではないということは先刻ご承知のことと思います。ひとたび「アリス」の世界を覗き込めば、そこにはありとあらゆる「不条理」が、可愛らしい外見の下で現実世界を転覆しようと暴れまわっているのです。そこでは時間も空間もひっくり返り、言葉はその意味から離れて一人歩きを始め、異形の人々はてんで道理の通らぬ話をえんえんと喋り続けるでしょう。 「不条理」とは、条理に合わない全てのこと、「道理」や「理性」や「正気」といった、社会生活を営む上で欠かせないあらゆるコトワリに反する概念のことです。それを野放しにしてはこの社会は成り立ちませんが、しかし人間は条理のみに生きるのではありません。我々の中には、全ての道理を無視する荒々しい「不条理」が、子供

  •  「ゴシック」の源流を探る 「紀伊國屋カルチャー・トリップ」第1期第1弾 : 紀伊國屋書店新宿本店

    「ゴシック」あるいは「ゴス」と呼ばれる美意識は、近年ますますその存在感を増しているように思えます。ファッション音楽映画漫画、文学など、様々なジャンルにおいてゴシックの意匠や美学が意識され、表現されているのを頻繁に目にします。 ゴシックという概念について遡ると、そのルーツは中世ヨーロッパにありました。 中世の、奇怪な装飾を施された教会建築や、まだ洗練されていないキリスト教美術に対して、ルネサンス期の人々が野蛮なものという意味で「ゴシック(ゴート族の)」と呼んだそうです。 そのようにして否定されたゴシックが再び見出されるのが18世紀から19世紀にかけてのゴシック・リヴァイヴァルであり、その後ヨーロッパやアメリカの美意識の中で連綿と受け継がれたゴシックの美学は、20世紀には大衆小説映画、そしてロックやファッションといったポップカルチャーの中で大きな力をふるうことになるのです。 このよ

  • 東京創元社・文庫創刊50周年記念対談〈第4回:ホラー編 宮部みゆき×風間賢二〉|ラウンジ|Webミステリーズ!

    この対談は、〈ミステリーズ!〉vol.37(2009年10月号)に掲載されたものです。(編集部) (対談中のひとこま。左:宮部みゆき先生、右:風間賢二先生) ■宮部みゆき先生のベスト6【東京創元社編】(順不同) 『怪奇小説傑作集』(全5巻)アルジャナン・ブラックウッド他(創元推理文庫F) 『マッド・サイエンティスト』S・D・シフ編(創元SF文庫) 『M・R・ジェイムズ傑作集』(旧版)M・R・ジェイムズ(創元推理文庫F) 『小人たちがこわいので』ジョン・ブラックバーン(創元推理文庫) 『死者の書』ジョナサン・キャロル(創元推理文庫F) 『ねじの回転』ヘンリー・ジェイムズ(創元推理文庫F) 番外:『影が行く ホラーSF傑作選』中村融編(創元SF文庫)、『ガストン・ルルーの恐怖夜話』ガストン・ルルー(創元推理文庫F)、『恐怖の愉しみ』平井呈一編(創元推理文庫F)も捨てがたいです。 ■風間賢二先生

    東京創元社・文庫創刊50周年記念対談〈第4回:ホラー編 宮部みゆき×風間賢二〉|ラウンジ|Webミステリーズ!
  • 東京創元社・文庫創刊50周年記念対談〈第3回:ファンタジー編 井辻朱美×金原瑞人〉|ラウンジ|Webミステリーズ!

    この対談は、〈ミステリーズ!〉vol.36(2009年8月号)に掲載されたものです。(編集部) (トークショー中のひとこま。左:井辻朱美先生、右:金原瑞人先生) ■井辻朱美のベスト5【東京創元社編】(順不同) 『ダークホルムの闇の君』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/浅羽莢子訳 『洞窟の女王』(と『女王の復活』)H・ライダー・ハガード/大久保康雄訳 《ホークムーン》(《ルーンの杖秘録》、《ブラス城年代記》)マイケル・ムアコック/深町眞理子・井辻朱美訳 《コナン・シリーズ》R・E・ハワード/宇野利泰・中村融訳 『ジェニーの肖像』ロバート・ネイサン/大友香奈子訳 番外:『ゼンダ城の虜』、『紅はこべ』、『月長石』、『黒いチューリップ』、『スカラムーシュ』など ■金原瑞人のベスト5【東京創元社編】(順不同) 《ゴーメンガースト三部作》マーヴィン・ピーク/浅羽莢子訳 『心地よく秘密めいたところ』ピーター

    東京創元社・文庫創刊50周年記念対談〈第3回:ファンタジー編 井辻朱美×金原瑞人〉|ラウンジ|Webミステリーズ!
  • エディション・イレーヌ シュルレアリスム、エロティシズム、デカダンスの文藝出版

    Editions Irene では、シュルレアリスム、エロティシズム、デカダンス関連の文芸書を中心に出版刊行いたしております。 埋もれた逸品、毒ある名品を美装に封印しつつ、ここ京都の地から皆様の机上にお届けしてまいります。〒606-8253京都市左京区北白川瀬ノ内町21-2 tel & fax 075-724-8360 Copyright (c) EDITIONS IRENE. All Rights Reserved.

    inmymemory
    inmymemory 2010/04/21
    シュルレアリスムとエロティシズムの型破りな混血児、世にも美しく反逆的で淫らな小説『イレーヌ』から由来。シュルレアリスム、エロティシズム、デカダンス関連の埋もれた逸品、毒ある名品を美装本に封印し出版刊行
  • ロード・ダンセイニ - Wikipedia

    ロード・ダンセイニ ロード・ダンセイニもしくはダンセイニ卿(Lord Dunsany、1878年7月24日 - 1957年10月25日)はアイルランドの小説家、軍人。フルネームは第18代ダンセイニ男爵エドワード・ジョン・モアトン・ドラックス・プランケット(Edward John Moreton Drax Plunkett, 18th Baron of Dunsany)[注 1]。 生涯[編集] ダブリン北部ミース県のタラの丘近くに建つダンセイニ城を居城とする、いわゆる「アングロ・アイリッシュ(英語版)」と呼ばれる支配階級の出身である。ロンドンに生まれ、12歳の時父の死去により爵位を継承する。 成人後はイギリス陸軍に入隊。1899年に南アフリカでの第二次ボーア戦争に従軍しボーア人共和国と戦う。1901年に帰国、ロンドンに居を定め第7代ジャージー伯爵の娘ベアトリス・ヴィリアーズと結婚。 作家と

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  • 奇妙な世界の片隅で : ブックガイド・ガイドブック −ブック・ガイドの愉しみ4 その他のジャンル編−

    どんなを読んだらいいの? どんなが面白いの? という人のためにあるブックガイド。とはいっても、世の中にはブックガイドだけでも、たくさんの数があるのです。そもそも、どのブックガイドが有用なのか、ブックガイドのブックガイドまで必要なぐらい。そこで僕がお世話になったブックガイドのいくつかを紹介しましょう。 前回から、かなり間が空いてしまいましたが、今回はその他のジャンル編です。 まずはファンタジーから。 リン・カーター『ファンタジーの歴史』(東京創元社)は、タイトル通りファンタジーの通史ですが、古典ファンタジーにかなり力点が置かれてます。ウィリアム・モリス、ダンセイニ、E・R・エディスン、トールキンなど。とくにヒロイック・ファンタジーに関しては詳しくふれられているので、その種のファンには楽しめますね。 高杉一郎編『英米児童文学』(中教出版)は、英米の児童向け作品の概説書。作品論だけでなく、作

    奇妙な世界の片隅で : ブックガイド・ガイドブック −ブック・ガイドの愉しみ4 その他のジャンル編−
  • 奇妙な世界の片隅で : 欧米の怪奇小説をめぐって  怪奇小説の三大巨匠

    欧米怪奇小説の三大巨匠として、名前が挙げられるのが、アルジャーノン・ブラックウッド、M・R・ジェイムズ、アーサー・マッケンの三人の作家。人によっては、ラヴクラフトや、他の作家を加えて四大巨匠とする場合もあったりするようですが、上記三人に関しては、ほぼ衆目が一致しています。 幸い、日でもこの三人は翻訳があり、主だった作品にふれることができます。ジェイムズに関しては、作品数が少ない関係もあり、ほぼ全作品を読むことができます。 今回は、この三大巨匠に関して、一通り見ていきたいと思います。 まず、M・R・ジェイムズから。三人の中では、最も怪談らしい怪談を書いた作家といえるでしょう。職は学者で、怪奇小説は余技として書かれました。純粋に趣味で書かれたという経緯もあり、いい意味でのアマチュアリズムが感じられます。 平凡な日常から、だんだんと怪異が起こっていく様を丁寧に描いていく、という手法は、現代の

    奇妙な世界の片隅で : 欧米の怪奇小説をめぐって  怪奇小説の三大巨匠
  • 古き良き… シンシア・アスキス選『恐怖の分身』

    シンシア・アスキスは、自身も怪奇小説をものし、その道の評価も高いイギリスの作家です。彼女は、また良きゴースト・ストーリーのアンソロジストでもあり、何冊ものアンソロジーを手掛けています。 そんな彼女のアンソロジーから、いくつかの作品を抜き出して編集したのが『恐怖の分身』(シンシア・アスキス選 長井裕美子訳 ソノラマ文庫)です。斬新な作品は少ないものの、安心して楽しめる「古き良きゴースト・ストーリー」が集められています。中からいくつか紹介しましょう。 デズモンド・マッカーシー『恐怖の分身』 仲の良かった、幼なじみ同士のハービーとパージトンは、やがて袂を分かつことになります。温厚なハービーには、野心あふれるパージトンの強引な行動が耐えられなかったのです。 そして数十年後、ハービーは、パージトンに再会します。パージトンは、以前とはうって変わって善人になっていました。しかし、何かにおびえているような

    古き良き… シンシア・アスキス選『恐怖の分身』
  • 奇妙な世界の片隅で : ラヴクラフト流怪奇小説史  H・P・ラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』

    このたび刊行された、H・P・ラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』(大瀧啓裕訳 学習研究社)は、アメリカの怪奇小説の巨匠、H・P・ラヴクラフトによる評論を中心に、散文詩や掌編などを集めたです。 表題作の『文学における超自然の恐怖』は、ラヴクラフトの評論としては、いちばん有名なものでしょう。邦訳はいくつかあり、1970年代の『ミステリマガジン』に載った抄訳のほか、完訳としては、国書刊行会の『ラヴクラフト全集7-01 評論編』に収録のものがあります。ただ、邦訳はあるものの、一般読者にとっては手に入りにくいものだったので、書の刊行は慶賀すべきことだといえます。 さて、『文学における超自然の恐怖』は、ラヴクラフトが怪奇小説を自分なりに解釈し、まとめた怪奇小説史です。初期のゴシック・ロマンスから、ラヴクラフトの同時代の作家まで、基的には歴史に沿った記述になっています。 今となっては、詳しい怪

    奇妙な世界の片隅で : ラヴクラフト流怪奇小説史  H・P・ラヴクラフト『文学における超自然の恐怖』
  • 欧米の怪奇小説をめぐって  アンソロジーその6

    仁賀克雄編『に関する恐怖小説』(徳間文庫)は、に関する恐怖小説を集めたもの。人語を操るの皮肉な物語『トバーモリー」(サキ)、の血を引く青年の不思議な物語『僕の父は』(ヘンリー・スレッサー)、萩原朔太郎『町』と比較されることもある『古代の魔法』(A・ブラックウッド)、ラヴクラフトの珍しく軽妙な掌編『ウルサルの』など。異様に賢い緑色のをめぐる物語『緑の』(クリーヴ・カートミル)と、悪魔との契約をめぐるファンタジー『著者謹呈』(ルイス・パジェット)の二編がひじょうに面白いです。 ロバート・ブロック編『サイコ』(祥伝社文庫)は、ブロックが創始した「サイコ」にまつわる恐怖小説を集めたアンソロジーです。ブロック好みのショッカー、オチのある作品が多く収められ、ブロックの短篇が好きな人なら楽しめるでしょう。 スティーヴン・キング、エド・ゴーマン、リチャード・クリスチャン・マシスン、 ロー

  • 欧米の怪奇小説をめぐって  アンソロジーその1

    小説が好きな人の中でも、翻訳ものを好む人はそのなかの一握りだといいます。翻訳ものの怪奇小説を好むひとは、さらにその一握り。とするならば、欧米の怪奇小説読者の絶対数は、かなり少ないと考えても間違いないでしょう。 かといって、日における欧米怪奇小説の翻訳状況はお寒い状況なのかといえば、そんなことはありません。少数ながら、このジャンルに愛着を持つ翻訳者や紹介者がいたことが幸いして、クラシックの時代から現代のホラーまで、有名無名あわせて、一通りの作品を日語で読むことができます。 ただ、この手のジャンルに不案内な人からは、なかなか入り込みにくい分野なのは否めません。そこで今回から、何回かに分けて、欧米の怪奇小説について、ご紹介していこうかと考えています。 まずはじめに、主だったアンソロジーから紹介していきましょう。というのも、怪奇小説のエッセンスは、長編よりも短編にあると考えていますし、アンソロ

    欧米の怪奇小説をめぐって  アンソロジーその1
  • 奇妙な世界の片隅で : 欧米の怪奇小説をめぐって  アンソロジーその2

    『怪奇小説傑作集』(創元推理文庫)と同時期もしくはそれ以前で、重要な怪奇小説アンソロジーといえば、『怪奇幻想の文学』(全7巻 新人物往来社)と『幻想と怪奇』(都筑道夫編 ハヤカワ・ミステリ 全2巻)、『恐怖と幻想』(矢野浩三郎編 全3巻)が挙げられるでしょう。 『怪奇幻想の文学』は、荒俣宏と紀田順一郎が、平井呈一を監修として企画したアンソロジーで、今でもこれだけの質と量を誇るアンソロジーはないんじゃないでしょうか。各巻がテーマ別になっているのが特徴で、例えば1巻は「真紅の法悦」と題して吸血鬼小説を、2巻は「暗黒の祭祀」と題して、黒魔術を扱った小説を集めています。4巻目までは、わりと正統派の英米怪奇短編を集めているのですが、後に増補された5~7巻のセレクションがかなり凝っているのが印象的です。 5巻「怪物の時代」は、怪物をテーマにしたセレクション。『恐怖の山』(E・F・ベンスン)、『ウイリア

    奇妙な世界の片隅で : 欧米の怪奇小説をめぐって  アンソロジーその2