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fantasyに関するinmymemoryのブックマーク (312)

  • http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0002.html

    inmymemory
    inmymemory 2009/03/29
    "本書は『ダンセイニ幻想小説集』(創土社)ともども絶版。戯曲の名手でもあってメーテルリンクに通じる。幻想小説『エルフランドの女王』(月刊ペン社・絶版)はラヴクラフト、フリッツ・ライバーに影響を与えた名作"
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  • アフリカの印象 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    アフリカの印象』 レーモン・ルーセル   ☆☆☆☆☆ 奇書、という言葉のイメージをあますところなく体現した驚異の書物である。 構成は大きく二部構成に別れている。前半ではアフリカのポニュケレ国にいる「私」達が見聞きする、驚くべき超自然的光景、オブジェの数々がひたすら列挙される。その文章がいかにも冷静で、淡々としていて、機械的で、微に入り細を穿つほど詳細なのも異様な感じがする。そして第二部では、第一部で何の説明もないままに列挙された驚愕的光景の数々の背景、経緯が、これまた淡々と機械的に詳細に報告されていく。 驚愕的光景とは何かというと、例えば次のようなものだ。 ● 仔牛の肺臓でできたレールの上を走る、鯨の髭だけで作られた見事な彫像。 ● 女達が猛烈なゲップをしながら優美に踊る宗教的儀式。 ● 水銀のように重い水を使ってチターを演奏する大ミミズ。 ● 大きな口の四つの部分が別々に歌うことにより

    アフリカの印象 - アブソリュート・エゴ・レビュー
    inmymemory
    inmymemory 2009/03/16
    "陳列型小説=ルーセル「アフリカの印象」「ロクス・ソルス」、カルヴィーノ「見えない都市」、アントニオ・タブッキ「夢の中の夢」、アラン・ライトマン「アインシュタインの夢」。ルーセルの虚構性は群を抜いてる"
  • フランス幻想小説傑作集 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『フランス幻想小説傑作集』 窪田般弥・滝田文彦 編   ☆☆☆☆☆ 昨日読了。フランス人作家のアンソロジーとしては他に『フランス短篇傑作選』、『怪奇小説傑作集4』(澁澤龍彦・青柳瑞穂訳)を持っているが、どれもはずれがない。内容的にはなんとなく似たような感じではあるが、良いものは良い。書も当にレベルが高い。 今『独逸怪奇小説集成』というのもボチボチ読んでいて、これも幻想的な短篇アンソロジーということで似ているが、国民性の違いというものが感じられて面白い。誰かが解説に書いていたが、フランスの短篇、特に幻想的な短篇というのは散文詩に接近する傾向があって、非常にポエティックだ。そして重くならずにどこか軽さがある。もちろん例外はあるが。 書のラインアップは以下の通り。錚々たるメンバーだ。 『州民一同によって証言された不可解な事件』 D=A=F・ド・サド 『不老長寿の霊薬』 オノレ・ド・バルザッ

    フランス幻想小説傑作集 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 怪奇小説傑作集4 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『怪奇小説傑作集4』 澁澤龍彦、青柳瑞穂訳   ☆☆☆☆ 創元社の怪奇小説傑作集4巻目、フランス篇である。編者が澁澤龍彦なので以前からこれだけ持っていたが、イギリス篇の『怪奇小説傑作集1』を読んだので再読してみた。イギリス篇とは大分異なり、怪談というより幻想譚という方がふさわしい短篇が多い。 非常に豪華なラインナップで、サド、ノディエ、メリメ、ネルヴァル、モーパッサン、シュオッブ、アポリネールと純文学畑のビッグネームが多い。そういう意味では『怪奇小説傑作集1』より『日怪奇小説傑作集1 』に近い印象を持った。澁澤龍彦自身、解説で「あまりに純文学的にすぎて、エンタテインメントとしては物足りないと感ずる向きもあろうかと思う」といいながらも、「どれ一つとして、粒選りの名作でないものはない」と太鼓判を押している。澁澤ワールドに惹かれる人にはやはり必読の書ということになるだろう。 色んなタイプの短篇

    怪奇小説傑作集4 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 超男性 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『超男性』 アルフレッド・ジャリ   ☆☆☆☆☆ 白水Uブックス、澁澤龍彦訳である。昔買ってもう何度読み返したか分からないが、何度読んでも面白く、シュルレアリスムの良さを堪能できる。 ジャリは私の中ではボリス・ヴィアンと非常に近いところにいる作家で、ほぼ同時代の作家みたいなイメージがあったし、そもそもジャリはシュルレアリスムど真ん中ストライクの作家だと思っていたのだが、年代をチェックするとはるかに早い。ジャリが死んだのは1907年、この『超男性』が発表されたのは1902年。『シュルレアリスム宣言』は1924年、なんと20年も先行しているのである。信じられない。ちなみに『うたかたの日々』を書いたボリス・ヴィアンは1920年生まれ。 シュルレアリスムといっても重たく暗いものやら、残酷でエロティックなものやら、不気味なものやら天上的なものやら色々あるが、この『超男性』は軽やかでエスプリに満ちた、

    超男性 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 競売ナンバー49の叫び - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『競売ナンバー49の叫び』 トマス・ピンチョン  ☆☆☆☆☆ 大長編が多いピンチョンの、唯一手ごろな長さの長編。昔読んだことがあるが久しぶりに読みたくなって購入した。 ピンチョンの小説はいつも混沌としているが、書も例外ではない。カリフォルニアに住むエディパという女性が不動産王ピアス・インヴェラリティの遺言執行人に指名され、仕方なくサン・ナルシソ市に行って弁護士に会ったり書類を見たりしているうち、色んな偶然や暗合などによってトライステロという秘密結社の存在を知る。これはラッパのマークが目印の、中世の昔から存在する恐るべき私設郵便組織なのであった……。 という、冗談なのかまじめなのかよく分からないプロットである。ピンチョンというのは私が知っている限り、大体いつもそういう小説を書く。かなり奇妙な作家だ。そしてプロットはどんどん錯綜していく。エディパは元俳優のイケメン弁護士と不倫の関係を持ち、モ

    競売ナンバー49の叫び - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 隠し部屋を査察して - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『隠し部屋を査察して』 エリック・マコーマック   ☆☆☆☆☆ スコットランド生まれカナダ在住の作家、マコーマックの短篇集を読了。しかしまあ、なんというヘンな小説を書く人だろうか。綺想作家と呼ばれる人は色々いるが、この人ほどこの言葉が似合う作家もあまりいないと思う。 アメリカの「アンリアリズム」と称される最近の作家連中、例えばケリー・リンクやジュディ・バドニッツなんかもとんでもない非現実的な短篇を書くが、彼女達のアイデアがどこかパーソナルな感情や生理感覚と結びついていて、人間の内側にある何かを綺想に仮託して描いている感じがするのに対し、マコーマックの奇想はある意味ブッキッシュというか形而上学的、抽象的で、奇想そのものを面白がって手玉に取っているという、非常に遊戯的な感じがする。だから作品の印象は硬質で、乾いている。そういうところはボルヘスに似ていて、書にはボルヘスっぽい短篇も収録されてい

    隠し部屋を査察して - アブソリュート・エゴ・レビュー
    inmymemory
    inmymemory 2009/03/16
    "綺想作家と呼ばれる人は色々いるが、この人ほどこの言葉が似合う作家もあまりいないと思う"
  • 見えない都市 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『見えない都市』 イタロ・カルヴィーノ   ☆☆☆☆☆ カルヴィーノの小説では『まっぷたつの子爵』とこの『見えない都市』が大好きだ。『まっぷたつの子爵』が童話的・物語的なのに対し、書は架空の幻想都市を次々と紹介するという陳列型小説で、透明感のある硬質の幻想やアレゴリーがダイヤモンドのように乱反射するきわめて完成度の高い幻想小説になっている。 マルコ・ポーロの『東方見聞録』の枠組みを借りているのでパロディといわれることもあるようだが、私はこれをパロディと呼ぶことには違和感がある。パロディには普通原典に対する風刺や揶揄があると思うが、この小説にはそういう不純なものは見当たらない。読んでみれば分かるが、非常に透明感のある審美的な小説である。そもそもが審美的、唯美主義的である幻想文学の中でも、ここまでピュアに審美的な小説は珍しいんじゃないかと思うくらい美しい作品だ。カルヴィーノはただ『東方見聞録

    見えない都市 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • さくらんぼの性は - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『さくらんぼの性は』 ジャネット・ウィンターソン   ☆☆☆☆☆ 昔、冒頭ちょっと読んで中断していた小説。あらためて最初から読み直し、こんなにいい小説だったのかと驚いた。 基的に奇想天外な幻想小説である。ちょっとユーモラスな語り口はほら話的でもあり、御伽噺的なムードを漂わせている。主人公の一人である犬女は巨大な女だが、はかりに乗って象を空高くふっとばしてしまうなんてあたりは、ガルシア・マルケスあたりに通じるたくましい荒唐無稽さを感じる。その一方で、恋人達の言葉が幾千幾万の鳩になって飛んでいく、なんていう繊細で美しいイメージには、たとえばボリス・ヴィアンやジャリあたりの華麗なシュルレアリスムに近いものも感じる。いずれにしろ、誰かのフォロワーではない独自の想像力のきらめきを持っている作家さんだ。 全体を貫く明確なストーリーがないという、この緩さもまた魅力的だ。ジャネット・ウィンターソンは物語

    さくらんぼの性は - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 唐草物語 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『唐草物語』 澁澤龍彦   ☆☆☆☆☆ 再読。もう何回読んでいるか分からない。写真は文庫のだが、私が持っているのは函に入った単行である。函には幾何学的な唐草模様があしらってあり、を取り出すと赤茶色の渋いハードカバーで重厚な感じだ。やはり澁澤龍彦のはこういう方が似合う。この固い表紙に挟まれた『唐草物語』をぱらぱらめくっていると読書がひときわ愉しく思えてくる。 澁澤龍彦の短篇集はどれも素晴らしくて甲乙つけがたいが、あえて一冊選ぶとしたら私はこの『唐草物語』を選ぶと思う。テキストの自由度が一番高く、小説として破格なところがひときわ魅力的だからだ。この次の作品集である『ねむり姫』はそれぞれの短篇がより「物語」という感じで、ストーリーに展開があるが、書収録の短篇は起承転結のようなものがまるでない。半分ぐらいはエッセーで、その中にぽつんと放り出すようにシンプルなエピソードがある。物語というには

    唐草物語 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • シルトの岸辺 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『シルトの岸辺』 ジュリアン・グラック   ☆☆☆☆★ 『アルゴールの城にて』がとても良かったので、再読してみた。『アルゴール』よりこちらの方がよりプロットに起伏がある。私としては神秘と象徴のカタマリのような『アルゴール』の純度の高さに軍配を上げたい気分だが、物語としての体裁がより整っていて、大勢の読者にアピールするのはこちらかも知れない。しかし基的に甲乙はつけがたい。小説世界の雰囲気というか肌触りもまったく同質であって、深遠なる宿命と神秘の世界にどっぷりと浸ることができる。 ストーリーを単純に言うと、かつて栄華を誇りいまは衰退の道を歩むオルセンナ共和国と、シルト海を隔てた異教国家ファルゲスタンは三百年の間戦争状態にあるが、もはや戦争とは名ばかりで戦闘もなく、ただ海を隔てて対峙しあっているだけである。そういう名目ばかりの前線にある鎮守府に物語の語り手アルドーが赴任する。沈滞した城砦の中で

    シルトの岸辺 - アブソリュート・エゴ・レビュー
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    inmymemory 2009/03/14
    "印象としてはカフカとポーの結婚、という感じだが、ポー色の方が強い。不条理文学というより神秘主義、象徴主義的小説"
  • 澁澤龍彦翻訳全集〈12〉 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『澁澤龍彦翻訳全集〈12〉』 渋澤龍彦・訳   ☆☆☆☆☆ 非常に高価なだが、涙をのんで購入した。収録されているマンディアルグ『大理石』とシュペルヴィエル『ひとさらい』が絶版になっていてどうしても手に入らないからだ。収録作品を以下に記載しておく。 『ひとさらい』ジュール・シュペルヴィエル 『大理石』アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ 『マゾヒストたち』ロラン・トポール 『パイプ』フランシス・ジャム(補遺) 『ルイス・キャロル』アンドレ・ブルトン(補遺) トポールの『マゾヒストたち』はステルンベールの『前口上』を除けばイラストなので、つまり『ひとさらい』と『大理石』が書のメイン・ディッシュなわけだ。『ひとさらい』もまあまあ悪くなかったが、『大理石』はため息が出るほど素晴らしかった。渋澤龍彦は自身のフランス幻想文学十篇の中にこの『大理石』を上げ、「マンディアルグ作品はずいぶん多く訳され

    澁澤龍彦翻訳全集〈12〉 - アブソリュート・エゴ・レビュー
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    inmymemory 2009/03/14
    "収録されているマンディアルグ『大理石』とシュペルヴィエル『ひとさらい』が絶版"
  • 燠火 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『燠火』 アンドレ・ピエール・ド マンディアルグ   ☆☆☆☆☆ 『澁澤龍彦翻訳全集<12>』収録の『大理石』を再読してマンディアルグを読みたくなり再読(ちなみに写真と違って私が持っているのは白水uブックスである)。『黒い美術館』『狼の太陽』に続く第三短編集で、収録作は以下の通り。 「燠火」 「ロドギューヌ」 「石の女」 「曇った鏡」 「裸婦と棺桶」 「ダイヤモンド」 「幼児性」 「ダイヤモンド」は渋澤龍彦の「犬狼都市」の原典として有名である。というかほとんど同じで、翻案というか渋澤一流のとぼけた「焼き直し」なのだけれども、その原典として選ばれた「ダイヤモンド」が傑作であることは言うまでもない。訳は生田耕作。生田耕作もあとがきで「作者自身<もっとも気に入っている会心作>と公言する『ダイヤモンド』『幼児性』の二篇をはじめ、その他の収録作もすべて見事なまでの珠玉品揃いであり……」と書を絶賛し

    燠火 - アブソリュート・エゴ・レビュー
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    inmymemory 2009/03/14
    "「ダイヤモンド」は渋澤龍彦「犬狼都市」の原典" "作者自身<もっとも気に入っている会心作>と公言する『ダイヤモンド』『幼児性』の二篇"
  • 供述によるとペレイラは…… - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『供述によるとペレイラは……』 アントニオ・タブッキ   ☆☆☆☆☆ アントニオ・タブッキは『インド夜想曲』とこの『ペレイラ』が最も良いと思う。僅差の次点が『レクイエム』と『島とクジラと女をめぐる断片』、第三グループが『逆さまゲーム』『ベアト・アンジェリコの翼あるもの』『黒い天使』『フェルナンド・ペソア最後の三日間』などの短篇集(及び中篇)の数々、そして『遠い水平線』『夢の中の夢』『ダマセーノ・モンテイロの失われた首』と続く。タブッキを何から読んだらよいかと聞かれたら私はこの順番に勧める。 しかしタブッキの作品はどれもこれも高レベルなので、どれを読んでも間違いはない。『ダマセーノ・モンテイロ』を除いて、作品の印象も非常に似通っている。そういう素晴らしい作家のベストであるからには、書は大傑作でなければならない。 二大傑作の『夜想曲』と『ペレイラ』を比較すると、『夜想曲』の方が幻想小説の範疇

    供述によるとペレイラは…… - アブソリュート・エゴ・レビュー
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    inmymemory 2009/03/14
    "『インド夜想曲』『ペレイラ』が最も良い。次点『レクイエム』『島とクジラと女をめぐる断片』"
  • 島とクジラと女をめぐる断片 - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『島とクジラと女をめぐる断片』 アントニオ・タブッキ   ☆☆☆☆☆ 再読。というかもう何度読んだか分からない。タブッキは大好きな作家だが、その中でも特にお気に入りの一冊である。 タブッキには他にも『インド夜想曲』『供述によればペレイラは』など傑作があるが、この『島とクジラ』はそういう他の作品とは全然違う形式の小説になっている。まず、一貫したプロットと登場人物が存在しない。異なる断片的なテキストの寄せ集めになっている。短編集のようでもあるが、全体がクジラ、難破、アソーレス諸島というテーマで統一されていて、何より一冊のとしてバランスよく美しく構成されている。 具体的には次のような構成になっている。 『まえがき』 『ヘスペリデス。手紙の形式による夢』 『アソーレス諸島のあたりを徘徊する小さな青いクジラ――ある話の断片』 『その他の断片』 『アンテール・デ・ケンタル――ある生涯の物語』 『沖合

    島とクジラと女をめぐる断片 - アブソリュート・エゴ・レビュー
  • 『少年十字軍』 マルセル・シュウォッブ - アブソリュート・エゴ・レビュー

    『少年十字軍』 マルセル・シュウォッブ   ☆☆☆☆☆ 再読。短編集である。シュウォッブはポーやリラダン系統の絢爛たる幻想の紡ぎ手で大好きな作家の一人だが、これも絶版だ。収録作品は以下の通り。 「黄金仮面の王」 「大地炎上」 「ペスト」 「眠れる都市」 「〇八一号列車」 「リリス」 「阿片の扉」 「卵物語」 「少年十字軍」 シュウォッブの幻想譚の特徴としては、まず天変地異というか大規模なカタストロフへの嗜好が強く見られること。「大地炎上」はまさに世界の滅亡を扱った短篇だし、「ペスト」ではペスト、「〇八一号列車」ではコレラが跳梁する世界が描かれる。あからさまに天変地異が出てこない他の短篇でも、どこか終末幻想のようなものが漂っていて、独特の世界を形作っている。渋澤が絶賛するモンス・デシデリオの絵画に似た雰囲気を感じる。 それからそれぞれの短篇がほぼ一個のイメージを核に簡潔に成り立っていて、凝

    『少年十字軍』 マルセル・シュウォッブ - アブソリュート・エゴ・レビュー
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    inmymemory 2009/03/14
    "ポーやリラダン系統の絢爛たる幻想の紡ぎ手" "渋澤が絶賛するモンス・デシデリオの絵画に似た雰囲気を感じる"
  • 黄昏のミステリ   ロード・ダンセイニ『二壜の調味料』

    創作神話『ペガーナの神々』、叙情的な長編ファンタジー『魔法使いの弟子』『エルフランドの王女』、そして数多ある傑作短編。華麗なファンタジーで知られるイギリスの作家、ロード・ダンセイニの作品はしかし、純粋なファンタジーにとどまらない広がりを持っています。 ジョーキンズ氏を語り手とする法螺話集『魔法の国の旅人』のように、都会派風のしゃれた短編もものしています。今回刊行された『二壜の調味料』(小林晋訳 ハヤカワ・ミステリ)は、どちらかというとこの手のものに属するタイプの作品集といえるでしょうか。 『二壜の調味料』 金を引き出された後、失踪した娘ナンシー・エルス。警察は、同棲していた男スティーガーが娘を殺したのではないかと疑いますが、死体を始末した形跡はうかがえません。わかっているのは、スティーガーが二壜の調味料を買ったことと、突如庭の木を切り倒し始めたことの二つのみ。事件に興味を持ったリンリーとス

    黄昏のミステリ   ロード・ダンセイニ『二壜の調味料』
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    inmymemory 2009/03/10
    荒俣宏がペンネームにするくらいの作家なのに、知名度がなかなか上がらない。古本屋ではやたら高いけど
  • 『マダム・エドワルダ/目玉の話』 バタイユ epi の十年千冊。/ウェブリブログ

  • 『ちいさな王子』 サン=テグジュペリ epi の十年千冊。/ウェブリブログ