小山高専の学生が開発を進める「図書館案内ロボット」の公開実験が18日、小山市中央図書館で行われ、最新型の2代目「うさたん」がお披露目された。その本がある場所へ案内する機能を搭載した進化形。図書館に現れたウサギ形ロボットに、子どもたちは興味津々で実験に協力した。 子どもの本離れ解消に役立てようと、学生約25人が取り組んでいる。 「うさたん」は長さ約70センチ、幅約45センチ、高さ約30センチ。6種類のシリーズ本の中から希望の本を選び、カメラの前で魔女や王様など本の内容に応じたポーズを取ると、「案内を始めるよ」と言って動きだし、導線をたどって本棚へ案内。本を取って本体に載せると、「今から戻るよ」と言って受け付け前まで戻る。
【小山】小山高専の学生が開発する「図書館案内ロボット」最新型の公開実験が18日、市中央図書館で行われる。利用者のポーズを読み取り、ポーズに対応した本の場所へ案内する新機能を搭載した。開発の参考にしようと、小山城東小でアンケートを実施したところ、児童の70%以上が図書館ロボの案内を「うれしい」と回答。学生たちは子どもたちの期待の声を励みに、最終調整に入っている。 同校機械工学科の川村壮司講師の研究室で学ぶ学生ら約25人が開発に携わる。2013年度に製作した2号機「うさたん」は、読みたい本の表紙の見本をかざすと、センサーが読み取って本棚へ案内する。 最新型は、人の動作を感知してデータ処理するモーションキャプチャーを導入し、利用者が本の内容に沿ったポーズを取ると案内を始める。公開実験に先立ち、同図書館にPR用の小型ロボット「おしゃべりうさたん」を設置。手をかざすと、あいさつしたり人気アニメのせり
【鹿沼】コーヒーを飲みながら楽しめるくつろぎの読書の空間を-。市立図書館は10月から、市内の飲食店などのオーナーが自身の店舗に置きたいと要望した本を貸し出す「小さな図書館」事業を始める。街の至る所に「小さな図書館」があることで、市民が本に触れ合う機会を増やすことが狙い。同館は参加店舗の本を充実させるためのサポートを行っていく。 オーナー自身が保有するこだわりの本やお薦めの本を店舗に置いておくことが条件。同館はそれらの本に関係し、オーナーから要望があった本を貸し出す。所蔵していない場合は購入も検討するという。またオーナーの要望に見合うと判断した本を同館で紹介することも計画している。 これまで団体貸し出ししている小中学校・幼稚園と同様、参加店舗は団体扱いとなり、貸出期間1カ月で50冊まで借りられる。市はホームページや案内マップに参加店舗の一覧を掲載する予定で、10年以上前から取り組んでいる「本
小山高専の学生たちが子ども向けの「図書館案内ロボット」の開発に取り組んでいる。探している本がある場所まで利用者を案内する機能があり、既に2号機まで製作。2014年度はさらに改良を加え、「王様」「お化け」など本の内容に沿ったポーズを取ると、センサーが動作を読み取って案内を始める最新型に進化させる。23日から4日間、小山市中央図書館で公開実験を行う予定で、学生たちは「子どもたちの本離れ解消に貢献したい」と熱が入っている。 メンバーは、同校機械工学科講師の川村壮司さん(39)の研究室で学ぶ江連祐紀さん(19)、門脇惇さん(20)、森田航平さん(20)を中心に、総勢約25人。ロボット技術で社会の課題解決を試みる東京高専主催の「KOSEN発イノベーティブ・ジャパンプロジェクト」の一環で、12年度から取り組んでいる。 学生たちは、小山市内の図書館の利用者総数が減っていることに着目。同市中央図書館の協力
宇都宮市南部の地域拠点として整備されたJR雀宮駅東口周辺。同市南図書館はことし7月、開館から3年となった。隣接する宇都宮工業高も市中心部から移転後、9月で3年を迎える。 同図書館は、敷地面積約2万5千平方メートル、500台が収容可能な駐車場を備える。屋上に設置したソーラーパネルによって、同図書館で消費する年間電力の16%を賄うほか、屋上緑化も行っている。 昨年創立90周年だった宇都宮工業高は、敷地面積約8万平方メートル。鉄筋コンクリート3階建ての普通教室棟をはじめ、第1、第2体育館、同図書館側に4系統の実習棟などが並ぶ。 上空から見る建造物は、駐車スペースに収まる車も含めて細かなジオラマ風。周囲の緑が優しい印象だった。
【宇都宮】市は市内5カ所の図書館で5月5日から、子連れでもゆっくり閲覧などの利用ができる「あかちゃんタイム」を始める。全国の一部の図書館では導入されているが、県内では初めて。一般の利用者に周知し理解を求めるとともに、保護者に利用を呼び掛け、子育てに優しい市を目指す。 図書館の利用をめぐっては、「子連れでも、ゆっくり図書館を利用したい」と母親ら保護者から声が上がっていた。児童書などのコーナーと異なり、乳幼児がいる場合、一般書のコーナーなどで保護者自身が読む本を選ぶには、乳幼児が騒ぐと周囲に迷惑になると遠慮しがちだという。 あかちゃんタイムは、こうした保護者らの声にこたえて導入。一定の時間、一般利用者に大目にみてもらえるように促す。最初の実施は子どもの日の5月5日午前10時半~午後0時半。5カ所の市図書館で、環境音楽などをBGMで流し、あかちゃんタイムを利用者に伝える。 その後は、中央、東、南
【鹿沼】小学生が「子ども司書」となって、さまざまな図書館業務を体験する子ども司書講座が1日、市立図書館で始まった。図書館の仕事を経験した児童に家族や友達へ読書の楽しさを伝えてもらうことなどが狙いで、3月9日まで計4回開催される。 講座には市内の小学校を通して募集した5年生の児童9人が参加した。 市内の3図書館には正職員、臨時職員合わせ計15人の司書資格者がいるという。この日はそのうちの一人がが講師を務め、図書館で使われる本の分類システム「日本十進分類法」の意味や、コンピューターを使った書籍検索の方法などを指導した。 その後児童は実際にラベルの記号や番号を確認して、利用者から返却された本を書架に戻す整理作業などを体験。数冊の本を抱えてあちこちの棚を飛び回った児童の一人は「どの本をどこに置くのか、探して回るのは結構たいへんだった」と、感想を語った。 次回は16日、交代でカウンターに立ち、機械を
県内の日産自動車グループは30日、県立図書館に童話と絵本の2作品56セットを寄贈した。同社の社会貢献活動の一環で毎年、全国の公立図書館などに寄贈している。 寄贈したのは、童話、絵本ともに同社が毎年実施するコンテストで最高賞を受賞したアマチュア作家の作品。童話はあさいゆうこ作あべまれこ絵の「わけありリンゴのアップルパイ」、絵本はみやざきあけ美作の「ゆみちゃんは ねぞうのわるいこです」。 この日は同社栃木工場の黒澤良二工場長、日産プリンス栃木販売の廣渡和重社長が栗山正道館長に本を手渡した。 黒澤工場長は「子どもたちの健やかで豊かな心の成長を願う。童話と絵本が長く愛されれば」と話した。栗山館長は「大切に保存し多くの子供たちに読んでもらう」とお礼を述べた。 寄贈された童話と絵本は、県立図書館から県内の公立図書館に配布される。
【真岡】石島の二宮コミュニティセンター内にある「市公民館二宮分館図書室」が新年度から、民間の指定管理者が運営する「市立二宮図書館」に名称変更し、“格上げ”される。真岡市と旧二宮町が合併後、図書室の場所を移転。その後、蔵書数や利用者が大幅に増加したことが主な要因。民間司書らの専門的知識を生かし、利用者の利便性向上を図る。 同図書室は2009年の合併時まで、旧二宮公民館内に併設されており、同10月に旧二宮町役場を利用した同センター内に移設された。当時4万冊だった蔵書数を計画的に毎年2500~9800冊ずつ増やし、本年度末には6万冊に達する見通しとなった。 また、図書室内に閲覧席や幼児コーナー、視聴覚コーナーを設けたことで、親子連れや学生の利用者が飛躍的に増加。合併時に年間約3200だった利用者は、昨年約5万人と約15・5倍に伸びたという。 指定管理者に決まったのは、田町の市立図書館(約19万冊
【宇都宮】ハンガリー出身で後半生は益子町で創作活動に励んだ彫刻家和久奈南都留さん(1922~97年)を取り上げたパネル展示「ワグナー・ナンドールの世界」がこのほど、市南図書館で始まった。同館の開館2周年記念事業の一環。27日には、和久奈氏夫人の和久奈ちよさんらによる講演が行われる予定で、同館は「素晴らしい彫刻家が県内にいたことを知ってほしい」としている。 和久奈氏はハンガリーの共産政権時代に亡命、スウェーデンでちよ夫人と出会った。70年に同町にアトリエを建て、制作を続けた。ハンガリーでは、ハンガリー動乱の際に友人らが命がけで博物館の地下室に隠した作品が昨年発見され、話題となっているという。 パネル展は、寺内徹館長が昨年、市在住の下村徹さんが和久奈氏の生涯を描いた著書「ドナウの叫び ワグナー・ナンドール物語」を読み、「本県にこんなに素晴らしい人がいたとは」と感銘を受け、企画した。 会場には和
2010年に62歳で急逝した、宇都宮市出身の作家立松和平さんの業績を顕彰する「立松和平文庫」が、同市立南図書館(同市雀宮町)に設置された。常設コーナーは市内で初めて。立松さんの遺族から寄贈された初版本など276冊が置かれている。また9月15日までの期間限定で、立松さんが生前に愛用していた万年筆や直筆原稿なども初展示され、立松さんに親しむ貴重な場となっている。 立松さんの妻横松美千絵さんら遺族は昨年、立松さんの著作各1冊、計267冊を同市に寄贈した。立松さんの全作品をほぼ網羅しており、多くは初版本という。 市はことしに入って、市立図書館5館で寄贈作品を展示する巡回展を7月まで実施。同文庫は、立松さんの出身地である横川地区に近いこともあり、南図書館に設置した。 同文庫には、野間文芸新人賞を受賞した「遠雷」など寄贈された全書籍を展示(閲覧のみ可能)。このほか、市立図書館が所蔵する貸し出し可能な立
【宇都宮】市東図書館は25日まで、宇都宮白楊高と初協力したコラボ企画「田んぼとまわりの生きもの観察」を開催している。市内の河川や田んぼなどの水辺に生息する魚や植物をはじめ、同校で栽培している古代米などを展示。日によっては、同校生徒らによる説明も楽しめる。同館は「農家の高齢化に伴い耕作放棄地などが進む中、子どもたちが未来の里山を考えるきっかけになれば」と期待する。 同館は地域の特性を生かした「科学・技術・ビジネス情報提供」をテーマに、子どもたちを対象にした、ものづくり教室など次世代育成事業を展開。その一環として「農業分野に関する興味、関心を子どもたちに伝えたい」と、近隣の同校に協力を要請した。 同校は地域での生物調査、河川のクリーン活動など環境保全活動に取り組んでおり、生徒の活動を通じ、子どもたちの環境保全意識の啓発につなげたいと、快諾したという。
【真岡】定例市議会一般質問最終日は11日、5人が質問した。市執行部は(1)市内5小学校の学校図書館に専任の司書を配置する(2)栃木SCのマザータウン誘致の可否を研究する-などと答えた。質問者は木村寿雄(もおか未来)、藤田勝美(真政クラブ・公明)、苅部正夫(夢ネット21)、飯塚正(共産)、柴恵(真政クラブ・公明)の各氏。 ■学校図書館充実化研究事業 市内全小中学校では現在、「司書教諭」としての専門講習を修了した教諭が、学校図書館業務を兼務している。市は本年度から、学校図書館充実化研究事業として専任の司書を募集する。専任司書を配置することで利用を促進し、学校図書館と連携した幅広い内容の授業も可能になるという。 酒井勲教育長は「市内5地区の小学校から地区別にモデル校を指定し、読書活動の充実に努めていきたい」と述べた。苅部氏が質問した。 ■栃木SCマザータウン プロスポーツチームの練習拠
【高根沢】図書館に行かなくても、パソコンや電子書籍端末で24時間いつでも本を借りることができる「町電子図書館」が1日、町図書館で始まった。同図書館の蔵書約28万冊のうち、1650冊が電子書籍で読むことができる。同図書館によると県内では初めてのサービスで、矢野誠一館長は「順次、利用できる本を増やしていくので、多くの人に利用してほしい」と呼び掛けている。 同図書館は図書館流通センター(本社・東京都)が運営する。今回導入したのは「TRC-DL」という電子図書館サービス。電子書籍を従来の紙の書籍と同様に、検索や貸し出し、返却、閲覧ができる。 図書館に足を運ばなくても本が借りられるほか、地域の貴重な資料の管理や省スペース化などのメリットがある。徳島市や山口県萩市の公立図書館などですでに導入されているが、県内でのサービスは初めてという。 利用者は同図書館のカウンターでIDとパスワードを発行してもらう。
【上三川】多功の塗装工事業、谷中久志さん(42)は親子2代で29年間、町図書館に本の寄贈を続けている。谷中さんの父、久勝さんが同図書館開館の翌年、「町の図書館の本を充実させたい」と寄贈を始めた。8年前、久勝さんが64歳で他界した後も長男の久志さんが遺志を受け継ぎ、寄贈本は計約1750冊に上っている。 谷中さん親子は、不要となった本を寄贈するのではなく、「図書館に必要な本を選んでほしいから」と、年1回、同図書館のリクエストに応じて贈っている。ことしは2月下旬、「評伝 田中正造」「栃木百名山ガイドブック」など郷土に関する本を11冊贈った。 寄贈を始めことしで9年目の久志さんは「寄贈した本が貸し出されていると聞くとうれしい」としたうえで、「父は町の人が本に親しむことを望んで寄贈を始めた。父の生きた証しとして私もできる限り寄贈を続けていきたい」と話している。
【足利】東日本大震災の被災地に図書館をつくっている芳町のボランティア団体「みんなのとしょかん」の支援の輪が、市内をはじめ、全国にも広がってきた。代表の川端秀明さん(39)は、息の長い取り組みを見据え、「被災地への関心をいかに持ち続けてもらうか」に力を注ぐ。インターネットの積極活用や、商品の売り上げの一部を寄付に充てる「コーズ・マーケティング」を企業に提案するなどして、協力を広く呼び掛けている。 「宮城県山元町に、図書館をオープンすることができました」。10日、川端さんがフェイスブックで報告すると、次々に「おめでとう」「頑張って」と応援の声が書き込まれた。 川端さんは、ネットで活動の状況や現地の様子をこまめに伝える。「月日と共に記憶や思いは薄れていく。新しい情報や取り組みを発信していかないと」。11カ所目となる同町の図書館は、ネットで寄付をした人が、好きな本に名前を入れて収められる仕組みにし
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