まつはら・ひでお。1961年、 名古屋市生まれ。理学博士。京都大学大学院理学研究科物理学第二専攻で博士号取得後、名古屋大学助手を経て、1998年、宇宙研助教授。2005年より現職。総合研究大学院大学教授、東京工業大学大学院連携教授を併任。専門は赤外線天文学。 自宅の本棚から本を1冊持ってきました。藤井旭さんの『星の一生』(あかね書房・科学のアルバム)です。小学生のときに親にせがんで買ってもらい、毎日のように見ていました。私のバイブルであり、私の人生の中でとても重要な意味を持っている本です。 私がこの本で興味を持ったのは、美しい天体写真ではなく、星間ガスから星が生まれ、一生を終えるとガスに戻っていくという、物質の輪廻を説明したイラストでした。そうした星の一生のサイクルが宇宙の歴史の中で何度も繰り返されていると知り、とてもワクワクしました。