「伊丹空港1号」と聞いて、なにが思い浮かぶだろう。「空港といえば飛行機」となるのが当然だが、正体は、大阪(伊丹)空港内で刈り取った雑草や芝から生まれた「有機肥料」。農林水産省の肥料登録も受けており、新関西国際空港会社は6月、阪神高速道路会社に納入し、貸し農園で使われるという。無農薬で栄養価が高いなど評判は上々。伊丹と関空の運営権売却(コンセッション)に向け、事業価値向上を目指す新関空会社にとって、空港発肥料は会社の評価も育ててくれるだろうか。高速道の農園で“空港産”肥料 阪神高速が大阪市福島区で設置を予定している高速道路の地下トンネル。その地上部分の遊休地(約2千平方メートル)に今秋、貸し農園がオープンする。ここで使われる肥料の一部が伊丹空港1号だ。 新関空会社が6月に無償で提供する。伊丹空港1号はこれまで伊丹や関空内の農園などで使われていたが、外部への提供は初めて。JR西日本や大阪市とも