ブラックホールに落ち込む最後の1/100秒の解明へ -ガスが最後に放つ高エネルギーX線を初めて捉えた!- ポイント 「すざく」衛星に搭載した硬X線検出器で10億度超の高温ガスを測定 高温ガスがブラックホールに消える瞬間、急激に加熱されることを発見 ブラックホール存在の直接証明に一歩前進。次期衛星で更なる飛躍へ 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、京都大学、日本大学、東京大学は、代表的なブラックホール天体である「はくちょう座X-1」[1]をX線観測衛星「すざく」[2]で観測し、ブラックホールに高温ガス[3]が落ち込む最後の100分の1秒[4]に、10億度以上にまで急激に加熱され、高エネルギーX線を出すことを突き止めました。これにより、ブラックホールの直接的な証明に一歩近づくことができました。これは、理研仁科加速器研究センター(延與秀人センター長)玉川高エネルギー宇宙物理研究室の山田真