米国航空宇宙局(NASA)は5月12日(現地時間)、新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の初飛行で、宇宙飛行士を乗せて月を往復するという案について、実施しないことを決定したと明らかにした。これはトランプ政権からの要請を受けて検討していたもので、主にコスト増加が理由だという。 NASAは当初の予定どおり、初打ち上げは無人で行い、その後有人での月飛行を実施する考えだが、ロケットや宇宙船の開発が遅れていることから、これらの実施時期も数カ月から年単位で遅れる見通しだという。 NASAの新型ロケット「スペース・ローンチ・システム」と新型宇宙船「オライオン」 NASAは現在、2020年代に月へ、そして30年代に火星への有人飛行を目指して、超大型ロケット「スペース・ローンチ・システム」(SLS)と、長期の宇宙航行に耐えられる新型宇宙船「オライオン」の開発を進めている。 SLSは全長10
![NASA、新型ロケットの初打ち上げ延期 - トランプ氏要請の有人月飛行は断念](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4f2e1b62a4d7e73fa05b5423d4c3209f81d82cef/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnews.mynavi.jp%2Ftechplus%2Farticle%2F20170515-nasa_sls%2Findex_images%2Findex.jpg)