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  • ホリエモンロケットが今夏ついに宇宙へ - コンセプトは「世界最低性能のロケット」

    北海道に拠点を置くインターステラテクノロジズが今夏、高度100kmを目指した新型ロケットの打ち上げを実施する。6月28日、DMM.make AKIBA(東京都千代田区)にてトークイベント「ロケットナイト」が開催され、同社ファウンダーの堀江貴文氏や代表取締役の稲川貴大氏が登壇。ロケット開発の最新状況などについて語った。

    ホリエモンロケットが今夏ついに宇宙へ - コンセプトは「世界最低性能のロケット」
  • JAXAがX線天文衛星「ひとみ」の事故調査報告書を提出、組織改革を実施へ

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月14日、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の事故に関する調査報告書をまとめ、文部科学省の宇宙開発利用部会に提出した。この報告書は、同部会が設置した第三者委員会が審議し、「内容が妥当」と判断されたもの。この中で、JAXAは事故の再発防止を目的とした4項目の対策を明らかにしている。 今回も従来と同様、JAXA宇宙科学研究所(宇宙研=ISAS)の常田佐久所長と久保田孝宇宙科学プログラムディレクタが質疑に応じていたのだが、冒頭、高橋忠幸ASTRO-Hプロジェクトマネージャ(プロマネ)が一言述べる機会があった。ひとみの事故後、高橋プロマネはJAXAの記者会見等には出席しておらず、公の場で発言するのは初めて。以下、全文を掲載する。 「年2月に打ち上げたASTRO-Hからの通信が途絶えて以降、なんとか復旧させようと衛星の現状把握と回復に向けた努力を続けてきた

    JAXAがX線天文衛星「ひとみ」の事故調査報告書を提出、組織改革を実施へ
  • 宇宙に咲く「ひまわり」と「夢」 - 三菱重工、H-IIAロケット31号機を公開

    H-IIAロケット31号機では、気象庁の気象衛星「ひまわり9号」を打ち上げる。 「ひまわり9号」は、2014年に打ち上げられ、毎日の天気予報でおなじみとなっている「ひまわり8号」の同型機で、「ひまわり8号」に何らかの問題が生じた場合に備えた、バックアップを務める。また2022年度からは立場が入れ替わり、9号がメインの観測を、8号がバックアップを務める。運用期間は8年以上と見込まれており、今のところ8号は2030年度まで、9号も2031年度までの運用が計画されている。 「ひまわり9号」を載せたH-IIAロケットは、打ち上げから27分57秒後に、ほぼ赤道上空で衛星を分離し、近地点高度約250km、遠地点高度約3万5800kmの静止トランスファー軌道に衛星を投入する。その後「ひまわり9号」は、自身のエンジンを使って、最終的な目的地である、東経140.7度の赤道上にある静止軌道へ移動する。 ちなみ

    宇宙に咲く「ひまわり」と「夢」 - 三菱重工、H-IIAロケット31号機を公開
  • エンジンがついに咆えた! 韓国・新型ロケット「KSLV-II」の開発が正念場に

    韓国が開発している新型ロケット「KSLV-II」のメイン・エンジンである「75トン級ロケット・エンジン」が、ついに火を噴いた。 韓国航空宇宙研究院(KARI)は5月3日、75トン級エンジンの初の燃焼試験を、全羅南道高興にある羅老宇宙センターで実施した。同エンジンは韓国がこれまで開発した中で最も強力なロケット・エンジンで、KSLV-IIを宇宙に押し上げる根幹となる部分であり、その開発の行方が、KSLV-IIの完成の成否を握っている。 75トン級エンジンの燃焼試験が始まったことで、KSLV-IIの開発はいよいよ正念場に入った。しかし、実際に打ち上げを迎えるまでには、技術と時間の、2つの大きなハードルを越えなくてはならない。 歪な宇宙開発 韓国の宇宙開発は歪な、破綻したようにも思える歴史をたどってきている。人工衛星、とくに小型衛星の開発では大きな成果を出す一方、ロケットの開発は迷走した。 人工衛

    エンジンがついに咆えた! 韓国・新型ロケット「KSLV-II」の開発が正念場に
  • X線天文衛星「ひとみ」の事故調査、設計段階からのリスク軽視が問題に

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月24日、文部科学省・宇宙開発利用部会の第三者委員会において、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の事故について、詳細な報告を行った。JAXAは設計段階まで遡り、事故の要因を分析。そこで見えてきたのは、安全性や信頼性に対する意識の低さだ。ひとみ1機だけの問題ではなく、組織の体質まで問われそうだ。 この第三者委員会は、JAXAがまとめた要因分析を技術的観点から検証するため設置されたもの。初開催となる今回は、異常が発生したメカニズムの要因分析について議論され、対策や改善事項については次回の議題となる予定だ。 2重のミスが衛星の致命傷に 前回のレポートの時点で、事故のメカニズムについてはほぼ明らかになっていたが、今回JAXAは、全87ページからなる詳細な調査報告書を提出。何が起きていたのか、より詳しい状況が見えてきた。今回明らかになった点について、まずはま

    X線天文衛星「ひとみ」の事故調査、設計段階からのリスク軽視が問題に
  • 文科省、X線天文衛星「ひとみ」の事故に関する第三者委員会を設置

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月10日、運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)について、文部科学省・宇宙開発利用部会にて報告した。基的に4月28日の記者会見で発表した内容に沿っており、ほとんど新しい情報は出てこなかったが、今回初めて、FTA(故障の木解析)の検討内容が公表された。 【レポート】運用断念のX線天文衛星「ひとみ」、事故の背景には何があったのか FTAというのは、発生した事象をトップに置いて、考えられる要因を全てリストアップした上で、可能性の大小を評価する解析手法である。「故障の木」(Fault Tree)という名称のように、1次要因、2次要因と枝分かれする様子は木に似ている。今回は、衛星破損と姿勢異常について、それぞれFTAを実施している。 JAXAは前回の記者会見で説明したように、ひとみの事故は以下の3段階のステップで発生したとみている。 スタートラッ

    文科省、X線天文衛星「ひとみ」の事故に関する第三者委員会を設置
  • 運用断念のX線天文衛星「ひとみ」、事故の背景には何があったのか

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月28日、通信が途絶えていたX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の運用を断念し、今後は事故の原因究明に専念していくことを明らかにした。これまで、復旧に向けた運用を行ってきたが、詳細な解析の結果、機能回復が期待できない状態であることがわかったため。 ひとみに起こった今回の事故については、過去記事で経緯を詳しくまとめてあるので、そちらも参照していただきたい。 【レポート】X線天文衛星「ひとみ」に何が起きたのか、ここまでの現状をまとめる 太陽電池パドルはすべて喪失か ひとみは姿勢制御系に異常が発生し、3月26日に通信が途絶えた。そのまま復旧できない状態が続けば、いずれは運用を断念せざるを得ないわけだが、わずか1カ月でその決断を下したのは、それだけ、今回の解析結果の確度が高いということだろう。 前回の記者会見(4月15日)からのアップデートは大きく2つある。

    運用断念のX線天文衛星「ひとみ」、事故の背景には何があったのか
  • CEOが語る、商業ロケットの雄・欧州「アリアンスペース」の過去・現在・未来

    欧州のロケット運用会社アリアンスペースは4月19日、ステファン・イズラエル会長兼CEOが来日したのに合わせ、都内で記者会見を開いた。 アリアンスペースでは毎年、この時期にCEOが来日し、同社の現状や将来の展望について語る機会を設けている。今年はとくに、同社の東京事務所が設立されてから30周年、またこれまでに日で30件の商業打ち上げ契約を締結したという、30並びの偶然も相まって、同社にとっては意義深いものとなった。 会見では、同社のこれまでの歩み、とりわけ日での実績の紹介にはじまり、開発中の新型ロケット「アリアン6」と「ヴェガC」の概要、さらにその将来を見越した新型ロケット・エンジンの開発についても触れられた。 記念撮影に応じる会見の登壇者。ステファン・イズラエル会長兼CEO(中央)、ジャック・ブルトン取締役営業担当上級副社長(左)、高松聖司・東京事務所代表(右)。指の数で、背景にある「

    CEOが語る、商業ロケットの雄・欧州「アリアンスペース」の過去・現在・未来
  • イーロン・マスクとジェフ・ベゾスの再使用ロケット対決、勝つのはどちらか

    4月3日、ネット通販大手のAmazonの設立者として知られるジェフ・ベゾス氏の宇宙企業ブルー・オリジンが開発した「ニュー・シェパード」ロケットが、同じ機体を使って3回目となる打ち上げ、着陸に成功した。 ニュー・シェパードは垂直に着陸することができ、高度100kmの一般的に宇宙と呼ばれる空間まで飛ぶことができるロケットである。これまでに垂直離着陸式のロケットはいくつか開発されているが、高度100kmまで到達できる能力をもっていたり、あるいは着陸に成功したりといった例はなかった。また、宇宙空間まで行ける上に再使用が可能なロケットも、スペースシャトルなどいくつか例があるが、垂直着陸式ではなかった。垂直着陸式で、なおかつ宇宙まで行って帰ってくることができ、同じ機体で3回も繰り返し飛行できたのは、今回のニュー・シェパードが世界初である。 一方、電子決済サービスPayPalや電気自動車のテスラ・モータ

    イーロン・マスクとジェフ・ベゾスの再使用ロケット対決、勝つのはどちらか
  • X線天文衛星「ひとみ」の異常回転について、JAXAが推測シナリオを公表

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月15日、通信が途絶したままのX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)について記者会見を開催、原因究明の作業状況を報告した。すでに、姿勢制御系に異常が発生したらしいということは分かっていたが、解析を続けた結果、より詳しいメカニズムが明らかになってきた。 地上からの光学観測により、ひとみは高速に回転している可能性が高いことが分かっている。前回の記者会見で、JAXAは「姿勢制御系に異常が発生して高速に回転し、その結果衛星の一部が壊れて分離した可能性が高い」としていたが、今回の解析結果は、それを裏付けるものだ。姿勢制御系が原因である可能性がより高くなってきた。 今回JAXAは、衛星の姿勢異常から物体の分離までを矛盾なく説明できる。有力なメカニズムを推定することができたという。推測と事実が混じってしまうが、以下、順を追って説明しよう。 (1)3月26日の3時1分

    X線天文衛星「ひとみ」の異常回転について、JAXAが推測シナリオを公表
  • NASAの宇宙望遠鏡「ケプラー」、一時「非常事態モード」に - 現在は復旧

    米国航空宇宙局(NASA)は4月8日(現地時間)、太陽系外惑星を探索する宇宙望遠鏡「ケプラー」に何らかの異常が起き、「非常事態モード」に入っていることがわかったと発表した。その後、10日に同モードからの復旧には成功したものの、異常の原因はまだ明らかになっていない。 NASAによると、4月7日にケプラーと通信しようとしたところ、非常事態モードに入っていることがわかったという。非常事態モードは、故障によって機体全体が破壊されないよう、活動を最小限まで抑えるモードで、姿勢制御に通常より大量の燃料を消費することから、一刻も早い復旧が望まれていた。 その後、運用チームの復旧作業が実り、現地時間10日の朝に機体を安定させることに成功し、機体の現在と過去の状態を示すデータの受信を開始。現在運用チームは、ケプラーを観測活動に戻すことを最優先とし、並行して非常事態モードに入った原因を調査しているという。 ケ

    NASAの宇宙望遠鏡「ケプラー」、一時「非常事態モード」に - 現在は復旧
  • X線天文衛星「ひとみ」は姿勢制御系に異常が発生か、地上からの観測で推定

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月8日、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)について記者会見を開催、現状を報告した。ひとみは先月26日から通信が途絶えている状態。依然として通信は復旧していないものの、地上からの観測で、衛星体が高速に回転している可能性が高いことが分かった。JAXAは姿勢制御系に異常が起きたと見て、原因究明を進めている。 1週間前の記者会見では、地上から観測できていた2つの物体のうち、どちらが衛星体なのかすら特定できていなかったが、観測を続けた結果、より明るく見えていた物体の方を衛星体であると推定。JAXAは4月4日夕方以降、これをひとみと考え、追跡しているという。 この物体(米JSpOCによるIDは41337)は、4月7日までに、JAXAで23回観測に成功。すばる望遠鏡による光学観測にも成功しており、その画像から、数メートル程度の大きさがあると見られている。さ

    X線天文衛星「ひとみ」は姿勢制御系に異常が発生か、地上からの観測で推定
  • 「アトラスV」ロケット、失敗と紙一重の打ち上げ成功 - 機体の異常を挽回

    米国のロケット運用企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは3月23日12時05分(日時間)、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を届ける「シグナス」補給船運用6号機を搭載した「アトラスV」ロケットを打ち上げた。 シグナスには料品や生活必需品、ISS内で使用されるコンピューターやカメラ、実験機器など、約3500kgの物資が搭載されている。その中でも、今回日でとくに注目を集めたのが、千葉工業大学が開発した実験装置「メテオ」だった。 ロケットによる打ち上げは成功し、シグナスはその後、26日にISSに到着した。 しかし後に、この打ち上げは、実は失敗と紙一重の危ういものだったことが判明した。 メテオ、三度目の挑戦 メテオは、千葉工業大学惑星探査研究センターが開発した実験装置で、超高感度CMOSカラ―・ハイビジョン・カメラを使い、流星の長期連続観測を行うことを目的としている。 流星とは、彗

    「アトラスV」ロケット、失敗と紙一重の打ち上げ成功 - 機体の異常を挽回
  • X線天文衛星「ひとみ」との通信は回復せず、衛星が回転している可能性も

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月1日、先月26日から通信が途絶えているX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の状況について報告した。現在までに通信は復旧しておらず、依然として衛星の詳しい状態は不明であるものの、前回の記者会見から新たに分かったこともあり、より詳しい状況が明らかになってきた。 ひとみに何が起きたのか。この難問への正解は残念ながらまだ無い。衛星と通信できない以上、現時点で原因を特定することは難しいが、有力な手がかりとなりそうなのが地上からの観測情報だ。 米JSpOC(国防総省戦略軍統合宇宙運用センター)の発表によれば、ひとみの周辺に5つの物体が観測できたという。これは、ひとみに破片が出るような物理的な破壊があったことを意味する。ただし一方で、その後にひとみからの電波を受信していることもあり、致命的な破壊では無かったと見るのが妥当だ。 JSpOCの発表のあと、日でも独自

    X線天文衛星「ひとみ」との通信は回復せず、衛星が回転している可能性も
  • 金星探査機「あかつき」の試験観測は順調、フルサクセスへの期待が高まる

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月31日、金星探査機「あかつき」の試験観測について、中間報告を行った。あかつきは2015年12月7日に金星に到着。4月からの定常観測に向け、これまで試験観測を行ってきた。あかつきの観測機器の状態は良好ということで、まだ試験観測ながら、興味深い成果が得られつつある。 あかつきは金星到着後、12月20日に軌道修正を実施し、現在、遠金点36万km、近金点1,000~10,000km、周期10.5日の軌道を周回している。今後、大きな軌道修正は予定しておらず、定常観測も、この軌道のまま行う計画だ。搭載した観測機器は、順次立ち上げを実施しており、現時点で概ね順調だという。 あかつきの設計寿命は4年半。金星周回軌道への投入失敗があったため、観測の開始が5年も遅れてしまったが、これまでのところ、特に故障は見つかっていない。放射線による劣化が予想より低かった理由について、

    金星探査機「あかつき」の試験観測は順調、フルサクセスへの期待が高まる
  • 火星探査機「エクソマーズ2016」危機一髪? - ロケット分解、破片が襲う

    3月14日に打ち上げに成功した欧州とロシアの火星探査機「エクソマーズ2016」(関連記事:欧露の火星探査機「エクソマーズ2016」打ち上げ成功 - 火星の生命探る旅へ)。しかしその成功が、実は危機一髪だった可能性がもちあがった。探査機を打ち上げたロケットが何らかの原因で分解し、その破片が探査機を襲ったのではないかと見られているのである。 今のところエクソマーズ2016に問題は見られず、順調に航行を続けているが、心配の種がすべて消えたわけではない。 ブリースM 「エクソマーズ2016」は3月14日に、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地から「プラトーンM」ロケットで打ち上げられた。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約12分後に、ロケットの第3段から「ブリースM」上段が分離された。 ブリースMはプラトーンMロケットにとって第4段にあたる部分で、長時間宇宙で活動でき、また複数回に分けた

    火星探査機「エクソマーズ2016」危機一髪? - ロケット分解、破片が襲う
  • 宇宙に1年間滞在した宇宙飛行士が帰還 - 有人火星飛行に向けた大きな一歩に

    国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在したシルゲーイ・ヴォールカフ宇宙飛行士、ミハイール・カルニエーンカ宇宙飛行士、スコット・ケリー宇宙飛行士が3月2日(日時間)、地球への帰還に成功した。このうちカルニエーンカ、ケリー飛行士は、1年にもわたってISSに滞在し、将来のより長期の有人宇宙飛行に向けた貴重な知見を得ることになった。 ヴォールカフ、カルニエーンカ、ケリー飛行士は「サユースTMA-18M」宇宙船に乗り、3月2日10時02分(日時間、以下同)にISSを離れた。宇宙船は単独で飛行し、12時32分に軌道を離脱するための噴射を実施して大気圏に再突入した。そしてパラシュートを開きつつ降下し、13時26分にカザフスタン共和国ジェスカズガンの南東にある草原地帯にへ着陸した。 今回のミッションで、ヴォールカフ飛行士の宇宙滞在期間は182日、コカルニエーンカ、ケリー飛行士は340日となった。飛行

    宇宙に1年間滞在した宇宙飛行士が帰還 - 有人火星飛行に向けた大きな一歩に
  • 宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち(2) 宇宙から人の目でソ連を監視せよ - 軍事宇宙ステーション「MOL」(後編)

    (前編はこちら) 最初で最後の打ち上げ 青写真や試験機だけで終わったX-20やブルー・ジェミニといった計画とは違い、MOLの開発は比較的順調に進んだ。その一方で、宇宙飛行士の選定も行われた。 1965年から67年まで、毎年1回の3回に分けて、合計17人の宇宙飛行士が米空軍を中心に、海軍、海兵隊から選出された。 第1期 1965年11月12日選抜 マイケル・アダムス(米空軍、同年11月15日にX-15で飛行中に死去) アルバート・クルーズ(米空軍) ジョン・フィンレイ(米海軍) リチャード・ロイヤー(米空軍) ラクラン・マックリー(米空軍) フランシス・ニューベック(米空軍) ジェイムズ・テイラー(米空軍、1070年9月4日にT-38で飛行中に死去) リチャード・トゥルーリィ(米海軍) 第2期 1966年6月17日選抜 カロル・ボブコ(米空軍) ロバート・クリッピン(米海軍) C. ゴードン

    宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち(2) 宇宙から人の目でソ連を監視せよ - 軍事宇宙ステーション「MOL」(後編)
  • 宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち (1) 宇宙から人の目でソ連を監視せよ - 軍事宇宙ステーション「MOL」(前編) | マイナビニュース

    アポロの月面着陸、火星探査機の活躍、国際宇宙ステーション――。数々の華々しい成功に彩られている宇宙開発だが、その栄光の影には、失敗の歴史が連なっている。 多くの人から望まれるもさまざまな事情により実現しなかったもの。あるいはごく少数からしか望まれず、消えるべくして消えたもの…。この連載では、そんな宇宙開発の"影"の歴史を振り返っていく。 国際宇宙ステーション(ISS)に約141日間滞在した油井亀美也宇宙飛行士が、2015年12月11日に地球に帰還した。油井さんの滞在中、ISSは宇宙飛行士の滞在開始から15周年、また最初の打ち上げから17周年を迎えた。地球上では何かと対立している米国とロシアだが、ISSの運用には影響なく、平和の象徴として今日も地球のまわりを回っている。 だが、米国とソヴィエトが対立していた1960年代。宇宙ステーションが平和の象徴としてではなく、宇宙の軍事利用の象徴として使

    宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち (1) 宇宙から人の目でソ連を監視せよ - 軍事宇宙ステーション「MOL」(前編) | マイナビニュース
  • H-IIAロケット30号機現地取材 - 相乗り衛星3機の分離も成功、デブリ観測などユニークなミッションに期待

    2月17日に打ち上げられたH-IIAロケット30号機には、主衛星であるX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)のほかに、3機の超小型衛星が相乗りしていた。同日開催された記者会見には、3機の代表者も出席していたので、レポートではこの超小型衛星について注目する。主衛星とロケットについては、前回のレポートを参照して欲しい。 ロケットの余剰能力を利用して打ち上げるのが相乗り衛星である。JAXAの相乗り衛星の枠組みとしては、有償と無償の2種類があるが、今回搭載した「ChubuSat-2」(名古屋大学)、「ChubuSat-3」(三菱重工業)、「鳳龍4号」(九州工業大学)の3機はいずれも無償。有償の米国衛星8機も搭載が決まっていたが、準備が間に合わずこれはキャンセルされた。 主衛星の分離後、3機の超小型衛星は5分間隔で分離。正常に分離したことは、ロケットからの信号および映像で確認された。以降の運用は

    H-IIAロケット30号機現地取材 - 相乗り衛星3機の分離も成功、デブリ観測などユニークなミッションに期待