宇宙航空研究開発機構(JAXA)は宇宙空間に設置した太陽光パネルで電気を作り地上へ送る「宇宙太陽光発電」の実証衛星を2017年度にも打ち上げる。火力や原子力に代わるエネルギー源として太陽光発電の普及が急ピッチで進むが、夜や悪天候のときには電気が作れない。宇宙太陽光発電が実現すると、天候に左右されずに電気を安定供給できるようになる。実証衛星は重さ約400キログラムで、JAXAが開発中の新型固体燃
地球温暖化や原子力発電への不安で新エネルギーへの期待が高まっている。官民を問わず研究開発には力が入るが、実は関西がリードする技術も多い。実用化に向けたハードルをどう乗り越えようとしているのか。最前線を取材した。「ゴルフに例えると、4キロ先(約4400ヤード)からホールインワンを狙うくらい難しい」京都大学の篠原真毅教授はニヤリと笑った。困難であればあるほど、やる気が出るようだ。宇宙空間に太陽
電気自動車(EV)にコネクテッド(つながる)、自動運転――。新技術を搭載するクルマが続々と登場しているが、大ヒットを記録しているものは少ない。どうすれば普及期に突入できるのか。 「…続き エコカーに「無関心の壁」 米自動車市場の現実 [有料会員限定] EV時代はまだ来ない 現実解は「マイルドHV」
京都試作ネットを知ったきっかけ 木皿 京都試作ネットという名前を初めて知ったのは、東京のビックサイトですね。確か10年ほど前の、昆虫か何かの展示だったと思います。その時初めて知って、このグループは何か使えるかなっていう形で記憶していました。非常な微細加工が出来るということで、何か特殊な事だったらお願いしたいな、というのが頭の片隅にはありましたね。 太陽光発電の試作を京都試作ネットに依頼した経緯 木皿 実際に金属加工という形で今回は、宇宙用の太陽光発電のミラーのバックボーンを試作するということを決めていました。そうした中で、接着加工というのは既存技術なので、既存技術の粋を集めた形で、平方メートル100グラムが達成できそうなメーカーさんをいくつかピックアップしようと思っていました。その時に京都試作ネットに一つ頼んでみたいと思ったのです。 なぜ京都の会社に依頼したのか 木皿 JAXA本部は東京に
【構想30年実現へ追い風/グリーン革命湖の国から6】 地上から3万6千キロ離れた宇宙空間で集めた太陽光を電磁波に変え、地上に送って電気を作り出す「宇宙太陽光発電」。石油枯渇によるエネルギー危機を解決する切り札とも言われる夢のプロジェクトが、日本で進んでいる。 実現には、太陽光を集める直径3キロ前後と巨大で、超薄型の反射鏡が必要とされる。その試作品を開発したのが、大津市の特殊ガラスメーカー「日本電気硝子」だ。 薄膜事業部の桜井武さん(47)は2年前の夏、東京・丸の内にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の事務所を訪れた。担当者の「1平方メートルで100グラムの鏡を作ってほしい」という注文に耳を疑った。 当時の技術では、厚さ1.1ミリ、重さ約3キロが限界だった。発送電施設をロケットで宇宙まで打ち上げるためには鏡を紙と同じくらいの軽さにしなければならないという説明だったが、「無理だ」と
太陽光を24時間利用する宇宙発電計画が一歩ずつ進んでいる。静止衛星の巨大パネルで発電し、電気は電波などに変換し地球に伝送。昼夜のサイクルや大気中のちり、天候に左右されず、安定的に発電できるとされる。技術面で最先端を走る日本では宇宙航空研究開発機構や三菱電機などが取り組み、2030年代の商用化を目指す。エネルギー問題を解決する救世主になるか。 ■原発1基に相当 09年3月。国際宇宙ステーションで宇宙飛行士の若田光一さんが太陽光パネルの交換工事を行った。約100キロワット発電するステーションの主要電源だ。計画中の宇宙太陽光発電の規模はこれをはるかに上回る。政府は宇宙で実証実験に踏み切る方針で、宇宙機構などは15年ごろを提案している。 宇宙機構と共同開発している無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)の布施嘉春技術本部グループマネージャーによると、商用化当初の想定は、衛星1基が870万
宇宙太陽光発電所、松本紘著、1,260円(税込)、新書、254ページ、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2011年6月 東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所の事故から、すでに9カ月が経過しようとしている。しかし、現在も、まだ収束の見通しがたっていない。それまで原発は地球温暖化対策に最も適したクリーンなエネルギーとして扱われていたが、一転して災厄をもたらしかねない危険な施設と見なされるようになってしまった。 その一方で、風力発電や太陽光発電がにわかに脚光を浴びている。しかし、発電容量が小さいこと、曇りで無風の日には発電できないことなどから、原子力に代わる基幹エネルギーとなることは難しそうだ。では、どうするのか。このまま残り少ない化石エネルギーを燃やし続けなければならないのか。 いや大丈夫。地球だけでは問題が解決しないなら、宇宙に目を向ければいい。――そう主張するのが本書だ。 「地
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
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住友化学は7日、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコとの合弁会社、ペトロ・ラービグの株式の一部を売却すると発表した。2026年3月期に持ち分の約22・5%をアラムコに売却し、住... マイクリップ登録する
Q. 宇宙太陽光利用システム(SSPS)とはどのようなシステムでしょうか? レーザー光タイプのSSPS 宇宙太陽光利用システム(SSPS)は、静止軌道上で太陽光を効率的に集めてエネルギーを生み出す「宇宙太陽光発電所」です。そのエネルギーを地上に送って、電力や水素の形で利用します。SSPSは、宇宙空間に設置する太陽光を集めてマイクロ波やレーザー光に変換して地上に送る発電・送電施設と、それを地上で受ける受電施設で構成されます。 電子レンジや携帯電話などに使われるマイクロ波と、パソコンのプリンターやプレゼンテーションに使うポインターなどに使われるレーザー光では、性質も機能も異なりますが、どちらの方法で伝送をするか、または両方の技術を組み合わせて伝送するかは、まだ決まっていません。 現在、地上での実験をかさね、より効率的な方法を研究しています。 いずれにしろ、静止軌道上であれば、天候や季節、昼夜に
天候や時間帯に左右されない太陽光発電の実用化に向け、福井大大学院の金辺忠准教授(工学研究科)が、宇宙空間で太陽光を効率的にレーザー光に変え、地上に送る装置の研究を宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で進めている。 装置が完成すれば、地上で受け取った光で発電し、原発1基分にあたる約100万キロ・ワットをまかなえるという。 反射鏡形の装置(縦約200メートル、横約2キロ)を約3万8000キロ上空に飛ばす。金辺准教授は太陽光を吸収・透過しやすい素材を開発。この素材を装置に組み込み、分散している太陽光を“整列”させてレーザー光に変換する。レーザー光は真っすぐな光のため、太陽光よりも強い光を地上に届けられるという。 地上での太陽光発電は、光の差さない夜間に発電できず、雨や曇りだと発電効率が落ちる欠点がある。人工衛星などに太陽電池パネルを搭載し、宇宙空間での発電も行われているが、効率的に光を地上に送
第3回 宇宙に太陽光発電所を設置する「SPS」、研究開発の今を聞く:エレクトロニクスで創る安心・安全の社会システム 太陽光発電を使いながらも、安定的に電力を供給できる可能性を秘めるのが、「宇宙太陽発電衛星(SPS)」である。宇宙空間に大規模な太陽光発電システムを設置し、マイクロ波帯の電磁波を使って、地上に電力を送る。 「エレクトロニクスで創る安心・安全の社会システム」バックナンバー 再生可能エネルギーを使いながら、電力供給の安定性は高い――。今、最も求められている電力源の条件かもしれない。 現在、日本の電力需要を支えているのは、火力発電と原子力発電の2つである。2010年3月時点で、火力発電が占める割合は60%、原子力発電が占める割合は23%で、両者を合わせると80%を超える(電力10社における数値、関連記事)。 ところが、東日本大震災に伴って発生した原子力発電所の事故によって、原子力発電
宇宙太陽光発電システム(Space Solar Power System:SSPS)という構想をご存じだろうか。静止軌道上に太陽光発電衛星を打ち上げ、マイクロ波またはレーザーで地上に送電するという「宇宙の発電所」だ。 太陽光発電と言えば屋根の上に張り付いている黒いパネルが思い浮かぶが、地上での太陽光発電は曇天や夜間、あるいは太陽電池パネルが砂などで覆われてしまったときには発電できないため、発電量がなかなか安定しないという欠点がある。 ならば、(地球による蝕以外)遮るものがない宇宙にパネルを持って行き、24時間安定した発電を可能にしようというのが宇宙太陽光発電だ。そして、宇宙で発生した電力は、マイクロ波などで地上の受電施設に直接送信する。 まるでSFのような話だが、実際に宇宙太陽光発電はSFの世界ではたびたび登場する。最近ではなんと言っても「ガンダム00」だ。高度4万kmの軌道に発電衛星を連
人工衛星を使った太陽光発電の実用化に向け、三菱電機や京大、宇宙航空研究開発機構などが、電力をマイクロ波に変換する技術の実証実験をこの春にも始めることが22日、わかった。 宇宙を模した空間でマイクロ波を10メートル伝送するもので、成功すれば、2025年以降の宇宙太陽光発電の実用化に弾みがつきそうだ。 宇宙太陽光発電は、地上の太陽光発電よりも10倍も高効率とされ、夢の発電システムとして注目されている。宇宙での太陽光の強さは地上の2倍で、日照時間は、雲などで遮られることがある地上の4〜5倍になるためだ。 三菱電機は、長さ約200メートルの楕円(だえん)形の発電システムを備えた小型衛星を40基打ち上げ、原子力発電所1基分(約100万キロ・ワット)の電力をまかなう「ソーラーバード」構想を提唱している。 具体的には、赤道上空3万6000キロの静止軌道にある人工衛星で、光を鏡で集めて発電し、電力をマイク
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