女性は子供を生むと、生まれた子供は大げさに母親の胸を触ります。この刺激は神経を通り脳へと刺激を送ります。信号は脳の視床下部からオキシトシンと呼ばれる神経化学物質を放出するきっかけとなり、このオキシトシンは結果的に女性の胸の平滑筋を刺激、乳児を育てるための乳汁を放出させるのです。 一方でオキシトシンには別の作用もあります。乳児からの刺激を受けてオキシトシンが放出されると、母親の注意はわが子へ向くようになります。乳児がこの世で一番大切なものとなるのです。オキシトシンはドーパミンとともに働き、子供の顔、におい、声を母親の報酬回路に組み込み、子育てに喜びを見出させ、これが子育てを続けるモチベーションとなるとともに、母と子の絆を形作ります。この絆は社会的な絆の中でももっとも美しく、また、一番強く、一生涯続く絆ともなり得るものです。 また、他の動物にはあまり見られない人間の奇妙な特性として、互いの目を