雇用対策で就農相談会、現場には戸惑いも 福岡(1/2ページ)2009年1月7日18時19分印刷ソーシャルブックマーク 自動車産業を中心に派遣労働者の雇い止めが多数発生した福岡県で7日、人手不足が深刻な農業分野への再就職を失業者に促す取り組みが始まった。政府や与野党が議論を始めた「緑の雇用」政策を先取りする新たな施策と県は意気込むが、当の農業関係者からは「農業の基盤そのものが弱まっているのに、失業者の受け皿になるゆとりがあるのか」と戸惑いの声が上がる。 福岡県飯塚市と田川市の地域農業改良普及センターで始まった就農相談会が、この取り組みだ。同様の相談会は県内にある残り九つのセンターでも13〜15日に開くほか、10日には福岡市のアクロス福岡でも開催する。 相談会は新規就農希望者向けに年2回開いてきたが、今回は再就職支援の趣旨を加えた。再就職相談者には面談のうえで、野菜作りや畜産など希望する農作業