米Xeroxは5月29日、独デュッセルドルフで開催中の印刷業界展示会「drupa 2008」において、従来のインクのように水をベースとせず、ほぼどんな表面でも形を維持することが可能な「硬化ジェルインク」を発表した。 新開発のインクは、プリンタのヘッドから射出されるときは、ピーナツバター状の柔らかさだが、射出後に紫外線光に照らされると硬化する。水を使用しないためにじみもなく、乾燥の手間が不要で、印刷速度も向上するという。 ジェルインクだけでなく、Xeroxはプリントヘッドにも改良を加えた。素材にはステンレスを採用し、プリントヘッドモジュールは、毎秒4000万滴以上のインクを射出できるという。同社は、硬化ジェルインクとプリントヘッドを含む新技術は現在まだ研究開発段階にあるとしている。