信号機がいらない世界初の列車制御システム「ATACS(アタックス)」を、JR東日本が3月27日から宮城県のJR仙石線で導入する。 トラブルが減りダイヤが安定するという。将来は首都圏など他路線での導入も検討する。 1995年から開発を進めていたシステムで、あおば通―東塩釜駅間の約17キロで導入される。区間は、他路線からの乗り入れがなく、装置を載せる車両が限られることなどを理由に選ばれた。 電車の運転席にアンテナと計算機能を持った装置(車内信号機)を置き、無線で位置情報を発信する仕組み。沿線に1か所ある基地局が列車間の距離を把握し、各列車に、それ以上進むと前の車両に追突する恐れのある位置(停止位置)を送り返す。それを基に各列車が、それぞれ適切な速度を計算する。