ブックマーク / natrom.hatenablog.com (231)

  • クリニックで行われた臍帯血投与に意味がない理由 - NATROMのブログ

    無届けで臍帯血(さいたいけつ)の投与を行ったとして、医師を含む6人が逮捕されるというニュースがあった。 ■さい帯血無届け投与、販売業者や医師ら6人逮捕 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) がんの治療や美容目的で臍帯血の投与が行われていたという。該当するクリニックで行われていた臍帯血の投与は、医学的には意味がない。意味がないというか、意味がわからない。よくある細胞免疫療法は、少なくとも理論上は効くかもしれないと思えるようなものであるが、臍帯血については逮捕された医師がいったい何を期待していたのか見当がつかない。ぜんぜんわからずに雰囲気で臍帯血投与をやっていたとしか思えない。 臍帯血移植は標準医療である。大きなくくりでは、骨髄移植や末梢血幹細胞移植と同じく、造血幹細胞移植の一種である。たとえば、血液系の悪性腫瘍(がん)に対して臍帯血移植が行われている。しかし、そのメカニズム

    クリニックで行われた臍帯血投与に意味がない理由 - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2017/08/29
    『やっかいなのは、幹細胞さえ使用しなければ、同レベルのインチキ医療を規制する法律が存在しないことである。賢いクリニックではわざわざ臍帯血移植には手を出さず、もっと効率的に儲かる代替医療を提供している』
  • 受動喫煙による死亡者数はどうやって計算しているのか - NATROMのブログ

    において受動喫煙が原因で一年間に1万5000人が死亡しているとされている*1。もちろんこれは推定なので誤差を含む。しかし、おおよその数字としては正しい。こうした数字が話題になるたびに「どうやって計算したかわからない」という意見が出る。極端な場合には「1万5000人も受動喫煙が原因で死んでいるなんて嘘だ。統計の数字を操作したのだろう」という反応すらある。 1万5000人の根拠については厚生労働省のサイトにある(■全て表示|厚生労働科学研究成果データベース MHLW GRANTS SYSTEMの「受動喫煙と肺がんについての包括的評価および受動喫煙起因死亡数の推計」)。受動喫煙によるリスク増加が明らかな肺がん、虚血性心疾患、脳血管障害(脳卒中)、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患について受動喫煙による死亡を計算し合算したものである。 具体的な数字で説明したほうがわかりやすいだろう。例とし

    受動喫煙による死亡者数はどうやって計算しているのか - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2017/05/17
    『「受動喫煙を受けている肺がん死のすべてが受動喫煙が原因ではない」という主張がみられ、確かにその主張自体は正しいのだが、そんなことは十分にわかった上で受動喫煙による死亡者数は計算されている』
  • 「子宮頸がん予防ワクチン?おやめになったほうがいい」のファクトチェック - NATROMのブログ

    もしあなたががんにかかり、手術を受けることになったとしましょう。現在の日では、ほとんどの場合、手術のメリットとデメリットは何か、あるいは手術を受けなかったらどうなるのか、医師から説明があります*1。これから受ける医療についての情報を提供されて(インフォーム)、その医療を受けることに同意(コンセント)するか、あるいは受けないかは、患者さんが決めます。医師が決めるのではありません。「インフォームド・コンセント」という言葉はすでに広く知られています。 手術に限らずあらゆる医療について、正確な情報が提供された上で、患者さんが医療を受けるかどうかを決めるのが理想です。ワクチン接種についてもです。もし提供された情報が不正確であれば、たとえ患者さんが同意し、書類にサインしていたとしても、その同意は無効です。患者さんの意思決定の助けになるよう、医療者はできるだけ正確な情報を提供するように努力しなければな

    「子宮頸がん予防ワクチン?おやめになったほうがいい」のファクトチェック - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2017/04/21
    『子宮頸がん予防ワクチンについての質問に対し、芦屋市・松本クリニック院長である松本浩彦氏が答えるという形式です。しかしながら、事実誤認、あるいは誤解を招きやすい部分があります』 抑制的表現
  • 検診で発見されたがんの予後が良くても、がん検診が有効だとは言えないのはなぜか? - NATROMのブログ

    「わかる」って、たーのしー!よね 私たちは、地球が球形をしていて太陽の周りを回っていることを幼いうちから教えられている。けれども、地球が丸くて動いているなんて、よくよく考えると直観に反している仮説である。普通に考えれば地面は平らで動いていない。動いているのは太陽のほうだろう。人類で最初に地球が丸いと理解することは、さぞエキサイティングであっただろう。 別に人類で最初でなくったって、直観に反することが事実だわかる過程は素晴らしい体験である。私は大学生のころ、イギリスの進化生物学者であるドーキンスが書いた『利己的な遺伝子』(当時は『生物=生存機械論』)というを読んで、動物の行動は「種の保存」のためのものであるという「常識」が間違っていることを思い知らされた*1。貴重な体験であるが、どういう感情なのか説明するのが難しい。ゲームをプレイしたことのない方にはまったく伝わらないたとえで申し訳ないが、

    検診で発見されたがんの予後が良くても、がん検診が有効だとは言えないのはなぜか? - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2017/03/08
    『がん検診の疫学について、直観があてにならないという話をする。がん検診によってがんを早期発見でき、検診で早期発見されたがんの予後が良いとしても、そのがん検診は有効とは限らず、有害である可能性すらある』
  • 薬害オンブズパースン会議の「個々の症状ごとに比べても意味がない」という批判の解説 - NATROMのブログ

    名古屋市がHPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)の接種者と非接種者を対象に行ったアンケート調査において、「社会的影響が大きく、市だけで結論は出せない」として最終報告書では評価を示さなかったことが報じられた。 ■子宮頸がんワクチン調査で名古屋市が結論撤回:朝日新聞デジタル 調査は、ひどく頭が痛い▽簡単な計算ができなくなった▽手や足に力が入らない、といった接種の副反応にみられる24の症状の有無などを尋ねるもの。その結果、接種者に「多い症状」はなかった。一方、接種者に「少ない症状」は、関節やからだが痛む▽杖や車いすが必要になった、など15症状あった。 これを受け、市は昨年12月、「接種者に有意に多い症状はなかった」との評価を発表したが、薬害監視の民間団体「薬害オンブズパースン会議」が「副反応の症状は複合的で、一人が複数の症状を持っている。個々の症状ごとに接種者と非接種者との有意差を比べても

    薬害オンブズパースン会議の「個々の症状ごとに比べても意味がない」という批判の解説 - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/06/28
    『現状ではHPVワクチンと「HPVワクチン関連神経免疫異常症候群」といった重篤な副作用の間に因果関係があるかどうか、わからない。少なくとも「軽症例がバンバン起きている」ということはなさそうだとは言える』
  • サンデー毎日での丸山ワクチンの記事について - NATROMのブログ

    サンデー毎日2016年6月5日号にて『丸山ワクチンはやはり「がん患者」に光明』という記事が掲載された。ジャーナリストの森省歩(もり・せいほ)氏による。プロフィールによると、もともとは政界ものに定評があり、2012年に自身が大腸がんの手術を受けて以降は医療ものも手掛けているそうである。週刊文春に『乳製品をやめたらがんが治った』という記事や、文藝春秋に『川島なお美氏さんはもっと生きられた』という近藤誠氏のインタビュー記事を書いている。 森氏は2012年にstage IIIAの大腸がんと診断され、手術後に再発予防のための経口抗がん剤の服用を勧められるも辞退し、丸山ワクチンを選択したそうである。stage IIIの大腸がんの術後補助化学療法は現在の標準的な治療法である。大雑把には、術後補助化学療法によって再発やがんによる死亡を3分の1から4分の1減らすことができる*1。おおむね、日の大腸がんの術

    サンデー毎日での丸山ワクチンの記事について - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/05/29
    『記事の見出しには「治験患者延べ40万人超!」とあるが、「そんだけ治験患者がいて、いまだにまともなエビデンスが存在しないってどういうことよ?」と私は考える』 サンデー毎日の記事への補足エントリ
  • 「熊本済生会病院からSOS」は事実だったのか? - NATROMのブログ

    「医療ジャーナリスト」の伊藤隼也氏が、2016年4月16日付のツイートにて、「熊済生会病院」にて物品や水などの不足があるとの情報の拡散を促す主張を行った。 拡散!熊済生会病院からSOS !以下の物品大至急欲しい!料(米、非常)ガス調理器(発生器)手術用消耗品(ガーゼ、糸)滅菌済み手術機器(オートクレーブ使用不可のため) また、透析患者多数も余震で水タンク破損の可能性ありで今後の水が不安。東日大震災同様で国の情報収集問題あり!— 伊藤隼也 (@itoshunya) 2016年4月16日 熊済生会病院では現在、人工透析稼働中ですが、物品や水などの不足SOSが小生に直接入っています。政府は現地の情報収集をもっと迅速に行いロジスティックの支援を行って欲しい。東日大震災と全く同じ現象が起きている。 https://t.co/k6qpfMinnL— 伊藤隼也 (@itoshunya) 2

    「熊本済生会病院からSOS」は事実だったのか? - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/05/02
    『緊急時に情報が錯綜するのは仕方がないとして、状況が落ち着いたら、いったいなぜこのような主張の食い違いが生じたのか、伊藤氏にはきちんと検証していただきたい』 伊藤隼也問題
  • コレステロールを下げると危険なのか? - NATROMのブログ

    相関関係が因果関係を示すとは限らないことは、みなさまよくご存知であろう。有名な例は朝と成績の関係である。朝摂取と良好な成績に相関関係があることは、朝をきちんとべる学生ほど学校の成績が良いというデータからわかる(こういう研究を観察研究という)。しかしながら、朝をきちんとべることが良い成績の原因かどうかはなんとも言えない。因果関係がなくても、朝と成績の相関関係が生じることはありうるからだ。たとえば、教育に熱心な家庭環境が朝摂取と良好な成績の両方に影響を与えている場合は、朝摂取と良好な成績に因果関係はないが相関関係は生じる*1。だとすると、家庭環境をそのままにして、ただ朝だけべるようにしても成績は上がらない。 「朝べれば成績が上がる」と言いたいのであれば、もともと朝べていなかった生徒集団を、朝べさせる群(介入群)と朝べさせない群(対照群)の二つに分け

    コレステロールを下げると危険なのか? - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/03/22
    『介入試験は、LDLコレステロールが心血管疾患の原因であることを示している』 『コレステロール値が低いから死にやすいのではなく、死にやすい人のコレステロール値が下がっている』
  • 肝臓洗浄(レバーフラッシュ/肝臓デトックス)は本当か? - NATROMのブログ

    「肝臓洗浄」とは肝臓や胆のうにある胆石を排出させ、肝機能の改善など効果をうたう民間療法です。「レバーフラッシュ」とか「肝臓デトックス」とか呼ばれることもあります。肝臓洗浄にはいろんなやり方があるようですが、典型的には空腹時にオリーブオイル、グレープフルーツジュース、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)、水を特定の手順で飲みます。その後体から出てきた排泄物(要するにウンコ)をザルで濾すと、大小さまざまな緑色の「胆石」が大量に得られるというのです。"liver flush"(レバーフラッシュ)で画像検索すると写真を見ることができます。 残念ながら肝臓洗浄はインチキです。確かに胆道は十二指腸に開口していますので、小さな胆石であれば胆道から腸管を通って排泄されることはあります。しかし、肝臓洗浄で出てくるような2-3 cmもの「胆石」は通常は胆道を通りません。また、一度にこれほど大量の「胆石」が排泄さ

    肝臓洗浄(レバーフラッシュ/肝臓デトックス)は本当か? - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/02/24
    『「肝臓洗浄」とは肝臓や胆のうにある胆石を排出させ、肝機能の改善など効果をうたう民間療法です』 『肝臓洗浄はインチキです』『肝臓洗浄が神話に過ぎないことを証明した論文もあります』
  • 澤田石先生、過去の教訓を軽視するべきではありません。 - NATROMのブログ

    HPVワクチンの是非および医療ジャーナリストの信頼性について澤田石先生という方と議論しています。驚いたことに、ワクチンと自閉症の関連が疑われたウェイクフィールド事件について、澤田石先生は知らなかったのだそうです。知らないだけではなく、「関心なし」とのことです。 yes.関心なし。ちょいとみて、「ほ」。 中心課題のみ。今、ここにある危機だけに集中しよう https://t.co/09u0fJ4jLR— 澤田石 順(生活の党) 吉良議員応援 (@sawataishi) 2016, 2月 4 ウェイクフィールド事件とは、イギリスの医師(当時)のウェイクフィールド氏がMMRワクチン(はしか・おたふくかぜ・風疹の三種混合ワクチン)と自閉症に因果関係があるのではないかという論文を発表したことに端を発する有名な事件です。最終的に捏造が発覚し論文は取り下げられましたが、メディアの報道などを通じてワクチン接

    澤田石先生、過去の教訓を軽視するべきではありません。 - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/02/06
    『捏造が発覚し論文は取り下げられましたが、メディアの報道などを通じてワクチン接種率が下がり、麻疹患者の増加などの感染症の流行を引き起こしました』 ニセ科学とマスゴミが人殺しになる、という例
  • 澤田石先生からのご質問へのお返事、および、こちらからの質問の再掲。(2016年2月6日) - NATROMのブログ

    澤田石先生、リプライありがとうございました。今回はたくさんご質問をいただいたので、ブログのほうでお答えいたします。 「私が個人批判をする条件は現実世界で知り合いである」と言いつつ、一方で、「現実世界で知り合い」ではない村中璃子氏に対しては批判している矛盾について #NATROMさんへ NO. 彼女に内容証明郵便で、公開質問状を出すことになりそう#上昌弘 君と #久住英二 君にもおそらく(彼ら/彼女への警告) 医師法は医者としての倫理違反を厚労大臣が行政処分できると規定してます https://t.co/dNpi8JicrU— 澤田石 順(生活の党) 吉良議員応援 (@sawataishi) 2016, 2月 4 医療ジャーナリストの伊藤隼也氏に対して批判をしないのはなぜか、という指摘に対して澤田石先生は「私が個人批判をする条件は現実世界で知り合いである」と言いました。それならば、「現実世界

    澤田石先生からのご質問へのお返事、および、こちらからの質問の再掲。(2016年2月6日) - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/02/06
    『「味方だから間違っていても批判しないのだ」では恰好がつかないため、「批判をする条件は現実世界で知り合いである。だから伊藤氏を批判しないのだ」と嘘をつき、その矛盾を指摘されるはめになった』
  • 新生児へのビタミンK投与をデメリットとみなす「日本おまたぢから協会」代表・立花杏衣加氏 - NATROMのブログ

    2009年に、山口県で、ビタミンKを投与されなかった新生児が硬膜下血腫により死亡した事件がありました。ビタミンKは血液を固める作用のある因子の合成に必要で、ビタミンKが不足すると出血しやすくなります。新生児はとくにビタミンKが不足しやすく、ビタミンKが与えられない母乳育児の新生児の約2000人に1人がビタミンK欠乏性出血症を発症していました。先進国ではほぼ全ての新生児に出血予防のため、ビタミンKが与えられます。日ではシロップ(ケイツーシロップ)として経口投与されます。 2009年の山口県の事件においては、助産師を相手取り、死亡した新生児の母親が損害賠償請求訴訟を起こしました。訴状によれば、助産師は母子手帳にビタミンKシロップを投与したという嘘の記載を行い、その代わりにホメオパシーのレメディ(薬理学的にはただの砂糖玉)を与えていました。助産師が所属していた「ホメオパシー医学協会」は、それま

    新生児へのビタミンK投与をデメリットとみなす「日本おまたぢから協会」代表・立花杏衣加氏 - NATROMのブログ
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    k-takahashi 2015/10/09
    『日本おまたぢから協会は、代表がケイツーシロップの有用性について、また新生児が亡くなるかもしれないほどの危険な誤解をしているような団体』 ホメパチが新生児を殺した件を無視する団体
  • 時系列研究でも甲状腺がん検診ががん死を減らしたとは言えない - NATROMのブログ

    cyborg0012さんによる「韓国ではスクリーニングブームが始まった2000年前後から年齢調整死亡率が低下している」という主張が正しくないことを指摘するために、前回のエントリー(■韓国において、1997年から2011年にかけて、甲状腺がんによる死亡率は低下したとは言えない)を書いた。これをわかりやすく一枚の図にまとめてみた*1。 韓国における男性の甲状腺がんの年齢調整死亡率の年次推移からは「2000年前後から年齢調整死亡率が低下している」とは言えない Y. M. Choi(2014)*2においては、5年おきのデータしか提示されていなかったので、「2000年から2010年にかけて死亡率が低下した」と誤って解釈してしまうのは仕方がない。しかし、こうして毎年度のデータを提示することで、少なくとも「韓国では2000年前後から年齢調整死亡率が低下している」という主張は取り下げていただけるものと期待

    時系列研究でも甲状腺がん検診ががん死を減らしたとは言えない - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2015/09/19
    『韓国における成人の甲状腺がん死亡率の増大傾向は検診開始前には止まっているか、または、偶然の変動によって消えてしまうほどの小さい』 結論ありきの運動家が、どのようにデータをねじ曲げるかの例
  • WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めている - NATROMのブログ

    ネットでは間違った医学情報がたくさん流れています。その中の一つに「WHOが抗がん剤の使用をやめるようにいいだした」というものがあります。実際には、WHOはそんなことは言い出していません。WHOのウェブサイトにアクセスすれば一目瞭然です。 がん治療についてWHOが言っていること WHOはさまざまな医学情報を提供しています。たとえば、一般的ながん(Cancer)についてのページを引用してみましょう。がんに対する治療として、外科手術、放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)に効果があることをWHOは認めています。引用者による意訳と、抗がん剤治療の部分に強調をつけました。 ■WHO | Cancer Cancer is the uncontrolled growth and spread of cells. It can affect almost any part of the body. The

    WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めている - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2015/04/28
    『個人ブログならともかくマスメディアが、WHOのウェブサイトにアクセスさればすぐに嘘だとわかる噂を載せてしまうのは、みっともないとしか言いようがありません』 いつものことだがマスゴミに注意
  • それで、「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」って、どれ? - NATROMのブログ

    代替医療を提唱・実践する組織が、○○医学協会、○○学会、○○研究所、○○医学センターなどを名乗ることがある。慣れない人が公的な組織であると誤解することもあるだろうが、名乗るのは自由である。また、代替医療の組織が医学雑誌を発行することも自由である。組織外のメンバーに読まれるかどうかはともかくとして、論文のようなものを掲載すれば医学雑誌のように見える。なんならグループ内部で査読したことにしてもいい。 たとえばの話、日ホメオパシー医学協会*1が、見た目の体裁だけは整った医学雑誌を発行することもできる。そのような雑誌に載った総説に「複数の公的な報告書がホメオパシーの有効性を科学的に認めている」と書いてあったとして、読者らは信じるだろうか? さて、sivad氏は、「もう少し新しい知見を追いましょうね」として、イギリス・アレルギー環境栄養医学協会(BSAENM)の報告書(以下BSAENM報告書)を引

    それで、「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」って、どれ? - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2015/02/20
    『「MCSの本物の性質」が公式な報告書において認識されていると主張したいのであれば、その公式な報告書を示せばよい』 『検索されるに値しないとみなされている医学雑誌に掲載された報告書をsivad氏は示した』
  • なぜEM(EM菌)はインチキでニセ科学と言われるのか - NATROMのブログ

    琉球大学農学部教授であった比嘉照夫氏が開発したEMEM菌)は代表的なニセ科学だとみなされている*1。一方、「数百の論文」があるがゆえに、EMはインチキでもニセ科学でもないとの主張がある。 ■2014年10月20日の記事 | EM(微生物)の力で環境を守る インターネット上では、EMを好ましく思わないグループもいるようですが、彼らの主張する「論文が無い」「EMはインチキでニセ科学」という批判が、完全に的外れであることが分かります。 これらの論文や実際の現場でのEM技術を検証することもせず、開発者の比嘉照夫氏の人格批判や、風評を撒き散らす行為こそ、科学者としての道を外れてしまっているのではないでしょうか。 確かに、「EM研究機構」のウェブサイトには「学会発表や論文」と称する大量のリストがある。これらのリストは、EMはニセ科学だという主張に対する反論になりうるのだろうか?実際のところ、これらの

    なぜEM(EM菌)はインチキでニセ科学と言われるのか - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2015/02/01
    『EMがニセ科学とみなされているのは』『まったく証明されていないのに、EMがさも万能であるかのように効果を謳うから』 『検証するつもりのない人を対象にしていると思われる。ニセ科学の典型的な手法』
  • 近藤誠氏は対談を持ちかける前に論文を書くべきだ - NATROMのブログ

    産経ニュースに、近藤誠氏の子宮頸癌についての週刊誌記事、およびその記事に対する産婦人科医たちの反論についての記事が掲載された。 ■【日の議論】「病院は金のためなら平気で子宮を奪う」異端医師・近藤誠氏の週刊誌記事に「産科婦人科学会」怒り心頭(1/4ページ) - 産経ニュース 産経ニュースで言及された産婦人科医たちの反論はウェブ上でも読めるため、リンクしておく。 ■大阪大学医学部産婦人科 |患者様へのご案内 ■週刊誌がひどい|宋美玄オフィシャルブログ「〜オンナの健康ラボ〜」Powered by Ameba エントリーは、近藤誠氏の子宮頸癌に関する主張が誤っていることを理解している読者が対象である。詳細は上記リンク先を参照していただきたい。ご質問がある方はコメント欄で質問していただけたら回答する用意がある。 エントリーの趣旨は、間違った主張に対する対応策についてである。産経ニュースによれば

    近藤誠氏は対談を持ちかける前に論文を書くべきだ - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2014/12/31
    『近藤誠氏は、専門家相手に自説が通用しないことを承知しているものと思われる。だから対談にこだわる』 『「対談で決着を」と提案するのは科学者の態度ではない』 ニセ科学業界人の悪辣な手口について
  • まさか今時ニュートンを否定している人なんていないですよね? - NATROMのブログ

    間違い方は多様である。説明のためにごく単純な例を挙げよう。算数の問題で、「1+1=」と問われたら、正しい答えは「2」しかない。一方で間違った答えは無数にある。「1+1=1」「1+1=3」「1+1=4」「1+1=5」。すべて間違った答えである。また、一般的に、間違い方はそれぞれ矛盾する。「1+1=1」という答えと、「1+1=3」という答えのどちらも正しいということはありえない。 算数から離れると、たとえば二進法では「1+1=10」という答えもありうる。自然科学や医学の問題では、必ずしも算数のように唯一の正解があるとは限らない。しかしながら、間違い方は多様であるという原則は変わらない。定説を否定するトンデモ説はきわめて多様である。教科書にも載っている定説を否定する人たちは、しばしば相互矛盾する複数のトンデモ説を信じることがあり、興味深い。定説を否定することが重要であり、トンデモ説自体の正しさに

    まさか今時ニュートンを否定している人なんていないですよね? - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2014/11/29
    『高橋宏氏は、現代医学を否定する説はほぼ無批判』 『千島学説に親和的な人はソマチッドにも親和的であることが多い』 『自分たちに対する批判を不当に迫害されていた偉人に対する批判にすりかえる』
  • 宋美玄先生の本の紹介 - NATROMのブログ

    ■「ニセ医学」に騙されないためにの帯に推薦文を書いていただいた宋美玄先生について、■コメント欄でご質問があった。 ついでに「メタモル出版からを出したわけ」より「宋美玄先生推薦!」の方が気になったりしています。私の記憶の限りではNATROMさんはこの方の著書にも主張にも一度も触れたことがないように思いますが、帯で推薦文を書いていて、公式ブログでもを宣伝しているこの有名人についてどう思われているのか…。 コメント欄にもお返事を少し書いたけれども、改めて宋美玄先生の著書を紹介しよう。推薦文を書いていただいた直接のきっかけは宋美玄先生もメタモル出版からを出されていることだ。 ■産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK-プレ妊娠編から産後編まで! (専門医ママの)  宋美玄(著) 主な想定読者は、妊娠している女性あるいはこれから妊娠する予定のある女性であろう。もちろん妊婦の家族が読んで

    宋美玄先生の本の紹介 - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2014/08/15
    『出産経験がある産婦人科医が書いた本というのは貴重』 『女性誌に書かれている「女のカラダ」についての「都市伝説」を斬っていくデバンキング系の著作』
  • 近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ

    近藤誠氏は「がん放置療法のすすめ」「医者に殺されない47の心得」などの著作で知られる医師である。2014年6月29日に放送された、<BSフジサンデースペシャル>『ニッポンの選択』というテレビ番組に、近藤誠氏が出演していた。その中で近藤誠氏が提示した、放置した方が長生きすることを示す乳癌の生存曲線を引用する。 近藤誠氏「これからお見せするのは乳がんで、臓器転移がある患者さんのね、もうstage IVですけれども、治療成績がどう変わったかというと…」 一見しただけでは、抗がん剤を使用する現代の治療よりも、抗がん剤や放射線療法や手術すらなかった100年前のほうが長生きしたように見える。ナレーションでも「何もしない赤のほうが生存率が高いのです」と言っている。しかしながら、放置したほうが長生きできるというのは見せかけだけのものである。それなりの知識がある人がみれば、近藤誠氏によるインチキはだいたい予

    近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ
    k-takahashi
    k-takahashi 2014/07/17
    『「対症療法のみ」の群は、症状が生じた時点を生存期間の起点としていることと、進行度の低い症例も混じっていることから、抗がん剤使用群よりも長生きしているように見えている』 しかも、出典もおかしいとのこと