広島市におけるお好み焼の誕生秘話として、次のような話を聞いたことはないだろうか。 第二次世界大戦で夫を亡くした女性が、原爆の焼け跡から鉄板を拾ってきて、家の軒先で作り始めた料理がお好み焼。 そのため、女性の愛称である○○ちゃんを屋号に掲げる店が多い。 出典不明実はこの話をファクトベースで検証すると、完全に誤りであることがわかっている。 このことについては「熱狂のお好み焼」に書いたつもりになっていたけれど、精読しないとわかりにくいので(すみません💦)誤った認識が消えていないことに気づいた。 これはマズいと思ったので、明確に書き残しておくことにする。 食文化史では非常によくあることだが、感情に訴えてスッと頭に入る話ほど作り話であり、真実は往々にしてややこしく複雑。 この話も少しややこしいので、真実を知りたい人だけ読んでほしい。 まず、戦争で夫を亡くした未亡人が…の下りだが、広島市の場合、原爆