ここで本シリーズにおける用語の定義の変更があります、これまで北半球における8月までのパンデミックの波を第一次パンデミックとし、9月以降のパンデミックの波を第二次パンデミックと筆者は暫定的に呼称してきました。これは1918パンデミックの教訓である「秋の波」とされるパンデミック再来の機序が筆者には判断がつかず、これまで意識的に8月までを第一次、9月以降を第二次と区別してきました。米欧、南米、大洋州、本邦ほかのパンデミックの推移を見ますと「秋の波」は、夏までのパンデミックと同質である連続した現象と考えられます。従って、本稿から以後、第一波、第二波、第三波と連続した呼称にします。 これは、秋になると南半球で変異したウィルスの再侵入によるものであるという仮説ではなく、夏までに定着したウィルスの冷涼化による活発化という仮説を取ることを意味します。 人類史上、インフルエンザなどの季節性を持つウィルスによ
![パンデミック本番、「秋の波」に見舞われる世界。世界の研究機関でコロナ第2波はどう報告されているか? « ハーバー・ビジネス・オンライン « ページ 2](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/416ead2e032eb59a17d4ba9dd3e9cc1c023bb615/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fhbol.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F09%2Fcovid-19-5073811_640.jpg)