入管施設での外国人への人権侵害に国連などから批判が高まる中、出入国管理及び難民認定法(入管法)改正案が16日、衆院本会議で審議入りした。この日、国会周辺では廃案を訴える抗議集会が開かれたほか、名古屋入管で3月上旬、収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の母親と妹2人がスリランカから参院議員会館とつないだオンライン記者会見をして、「娘の死に至る過程についてのビデオや記録を見たい」などと訴えた。【和田浩明、金志尚/デジタル報道センター】 ※ウィシュマさんについて、毎日新聞はプライバシーなどに配慮し匿名で報じていましたが、記者会見した遺族が「広く報じてもらい真相解明や再発防止につなげてほしい」と名前を明らかにし写真を提供したため、実名で報じます。 改正案では一定の条件で施設収容の代わりに社会で生活できる「監理措置」が新設される一方、退去命令に従わない人への罰則が