菅氏との蜜月 「同期入庁組は能力のある人材が豊富で、警察庁長官や警視総監の候補者は何人かいました。実は中村氏は出世レースでトップを走っていたかというと、そうでもなくて、現在、警察庁ナンバー2で次期長官の露木康浩次長のほうが、評価は高かった。転機は“政権交代”です」(社会部デスク) 政権交代といっても、民主党政権の誕生ではない。安倍晋三総裁率いる自民党が政権を奪還した2012年のことだ。 「中村氏は菅直人政権で、仙谷由人官房長官の秘書官でした。普通ならば政権交代でお役御免になるはずだったのですが、新たにやってきた菅義偉官房長官に土下座せんばかりに“続けたい”と懇願したそうです。その意を汲んで菅さんは留任させ、中村氏は持ち前の危機管理能力を発揮して、二人三脚で難局に対処していくことになります」(同) ある財界関係者はこう証言する。 「些細なことでも2人は連絡を取り合っているように見えましたね。