『テザ 慟哭の大地』で日本でも知られているエチオピア人映画監督ハイレ・ゲリマが世界的に有名になるきっかけとなった作品。日本では1984年の国際交流基金アフリカ映画祭や2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された他、何度か上映されている。監督ハイレ・ゲリマは1946年3月4日、エチオピアの旧都ゴンダールに産まれ、幼少期は劇作家だった父親に付いてエチオピア中を旅して回り、土着の演劇を上演したらしく、その経験が彼の作品に影響を与えているらしい。1968年にアメリカに留学したゲリマは、シカゴにある Goodman School of Drama に入学する。大人になったら映画関係の仕事をしたいと思っていたが、当時はエチオピア政府が映画製作に援助金を出してくれなかったので、映画監督になれるとは思ってもなかったらしい。1970年になって、ゲリマはカリフォルニアに引っ越し、カリフォルニア大学に