関西、東海地区、そしてJR山陽線など岡山エリアで活躍した国鉄型電車が21日、現役を退く。「快速サンライナー」としてなじみ深い人も多い117系のことだ。元は新快速のため生まれた名車だが、今では岡山でしか走っていないため、ファンからは惜しむ声も聞かれる。定期運行終了を前に、約30年間岡山の鉄路を走り抜けた電車の歴史を振り返った。 うなるようなモーター音が次第に大きくなる。4両編成の電車が近づいてきた。角を丸めた独特な流線形の先頭車両、左右2個ずつ配置されたライト、ヘッドマークのような逆台形の表示幕。117系の"顔”は他の電車とは一味違う。鉄道ファンならずとも一目を置く存在だ。 「高揚感ある電車」 1979年、私鉄とのサービス競争が激しかった関西地区の新快速車両として誕生した。...
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