戦争が起こると戦費を調達しなければいけません。戦前の日本は国債を乱発、これを軍需景気と合わせて金儲けの機会に利用したのが、証券会社や保険会社です。こちら、昭和14年4月の山一證券株式会社調査課が用意した資料です。 「支那事変国債一覧表」と「生産力拡充等時局関係社債一覧表」です。資金運用の参考資料として社内向けに用意したものでしょう。生産力拡充等時局関係社債一覧表では、東京電気、三菱重工業、古河電気工業、芝浦製作所、中島飛行機、日本製鉄といった有力企業がずらりと並び、4・3%の利回りなど示しています。