陸自ヘリ事故の現場海域に展開する海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」=16日午前10時47分、宮古島市・池間島(吉田伸撮影)
陸自ヘリ事故の現場海域に展開する海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」=16日午前10時47分、宮古島市・池間島(吉田伸撮影)
那覇市と民間人女性が所有権を争った市有地を巡り、同市議会議長の久高友弘氏(74)=自民公認、当選10回=が交渉取りまとめの費用として、不動産会社から現金計5千万円を女性の後見人と連名で受け取った疑いがあることが1日、沖縄タイムスの取材で分かった。不動産会社代表の男性(72)は「女性に所有権が移れば買い取る約束だった。議長の影響力に期待し、議長室で現金を渡した」と証言し、久高氏は現金の受領を認めた。だが「金は後見人の物であり、自分は持っていない」と所持を否定。政治資金収支報告書への記載や、確定申告もしていないと答えた。会社代表の主張に沿うような追及を市議会で繰り返したが、「議員の職務としてやった」と見返りを否定した。(社会部・城間陽介、矢野悠希)
10日午前7時20分ごろ、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場のN1ゲートから、銃を持った数十人の米兵が相次いで県道70号に出た。本紙の目視で少なくとも50~60人の米兵が、県道に縦列で待機していた大型車両6台に約30分かけて分乗。
7月10日、日曜日の昼下がり。波の穏やかな沖縄県東村の沖合にフロートを浮かべ、潜っては浮上してを繰り返す2人組がいた。駐車場にはYナンバー車両。しばらくして、ゆっくりと岸に上がってきた米国人とみられる男女の足元には、鋭利な銛(もり)に発射機を備え、漁業者以外の使用が禁止されている水中銃が横たわっていた。(北部報道部・西倉悟朗) 上陸した男女をすぐに海上保安官らが取り囲んだ。「これで魚を突いたのか」。保安官の問いかけに男は「サメを避けるために持っていただけ」と慌てる様子もない。だが、質問を変えながら食い下がり、追及を続ける保安官らの姿勢に諦めたのか、しばらくすると「魚1匹を突いた」と認めた。 ■SNSに魚掲載 男は「これまでいろんな場所でやっているが、ここでは初めて。観光地ではないし、人を巻き込む危険がないので問題ないと思った」。水中銃を使うことが違法だとは知らなかったという。男は米軍キャン
憲法との関係で重要な判決が出たので紹介したい。 2019年7月15日、安倍晋三首相(当時)が札幌駅前で参議院議員選挙のために街頭演説をした。その際に、原告らが「安倍辞めろ」、「帰れ」などと声を上げたところ、北海道警の警察官が原告らを掴み、強制的に移動させた。
沖縄県河川課は17日、倉敷ダム(うるま市)で大量の不発弾とドラム缶2本が見つかったと発表した。7日に連絡を受けた陸上自衛隊によると、同日中に725発の不発弾などを回収した。ダムはもともと米軍施設の嘉手納弾薬庫内にあり、1983年に返還された。県は米軍由来の可能性が高いとみて、沖縄防衛局に調査や撤去を求める方針。ダムの水は飲料用にも使われており、県企業局は14日から取水を停止している。 (政経部・大城大輔、松田駿太) 陸自によると回収したのは米国製81ミリ迫撃砲弾48発、米国製小銃てき弾7発、薬きょう2発、小火器弾668発。県によると、ドラム缶の中身は土やりゅう弾の一部で、液体などは確認されていない。爆発などの危険性が低い鉄くずや、ドラム缶は現場に残している。 今月7日に、ダムの管理所職員が定期調査で水が干上がった場所で見つけた。河川課の担当者は「例年よりダムの水位が低くなっていた。これまで
沖縄市宮里の路上で巡回中の男性警察官(29)と接触し、右眼球破裂で失明した高校生(17)に、短文投稿サイト「ツイッター」などで誹謗(ひぼう)中傷が続いている。本紙が県警や少年側への取材を基にファクトチェックすると「暴走族の高校生」「ノーヘル」「盗難車」「無免許」はいずれも「誤り」だった。(社会部・城間陽介、豊島鉄博、矢野悠希) ■県警も否定 この事案が発生した翌日の1月28日にツイートされた「沖縄で暴走族の高校生がパトロール中の警官の制止を振り切ってバイクで逃亡」は1万回以上の「リツイート」「いいね」があり、拡散されている。 しかし、本紙が沖縄県警に取材したところ「高校生が暴走行為に参加した事実は把握していない」と回答があった。親族を通して高校生本人に確認すると、暴走行為に参加していたことを否定した。友人も「暴走行為があった現場付近に居合わせただけ」と証言している。 ■ヘルメット 29日の
青森県で米空軍三沢基地所属のF16戦闘機が燃料タンク2個を投棄した問題で、日本政府は安全が確認されるまでの同型機の飛行停止を求めた。沖縄県の米軍普天間飛行場所属MV22オスプレイから金属製の水筒が落下した事故では求めていない。三沢基地の副司令官は青森県庁を訪れて謝罪。県は在沖米海兵隊幹部が呼び出しに応じなかったため、出向いて抗議した。識者からは日本政府や米軍の対応に「ダブルスタンダード(二重基準)」との声が上がる。(政経部・大城大輔、社会部・石川亮太) ■そういう判断なんだろう 「県民の考えを十分理解した上で、しっかり飛行停止を求めるなどの抗議をしてほしい」 2日、米軍キャンプ瑞慶覧のゲート前。県の溜政仁基地対策統括監はオスプレイからの水筒落下を受け、在沖米海兵隊政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐に抗議した後、日本政府の対応に不満をにじませた。...
「外国人の政治活動は禁止」という言説をよく見かける。最近も沖縄出身のベストセラー作家が、日本政治に意見を述べた台湾出身作家をツイッターで批判したことが話題になった。本当に禁止なのか。本紙がファクトチェックすると禁止は一部だけで、言説は「不正確」だった。(編集委員・阿部岳) 7月に芥川賞を受賞した台湾出身の李琴峰(り・こと・み)さんは今月、日本政治についてこんなツイートをした。「現状に不満を覚える人は、まず思い切り野党に任せてみてはどうか。任せてみて、だめなら批判してまた交代すればいい。それが民主主義国家だ」 これに対し、南城市生まれの作家、知念実希人(みきと)さんが発言した。「なんで外国籍の作家さんがここまで露骨に日本で政治活動しているのか、私には意味が分からない」 李さんの抗議を受け、知念さんはすぐ「思い込みで発言してしまいました」「謝罪し、撤回いたします」と表明。関連ツイートも削除した
インターネット上にはびこる沖縄の人々に対するヘイトスピーチについて、市民グループ「沖縄カウンターズ」がこのほど調査を実施、「集めようと思えばきりがないほどの多さ」で、悪質な書き込みが放置されている現状が浮き彫りになった。調査結果を受け取った県は規制条例制定に向けた議論の材料にする。 那覇市役所前のヘイト街宣に対抗し阻止してきたカウンターズは、街頭にとどまらないヘイト被害の実態を探るため、ネットも対象に調査した。担当した女性の一人は「外国人ヘイトが多いかと思って調べ始めたら、沖縄ヘイトが深刻で驚いた」という。 ツイッターでは「豚足食っとけ土人」などと「土人」呼ばわりする愚劣な書き込みが目立つ。また、中国や朝鮮半島の人々に対する差別と組み合わせた「(基地建設に)反対しているのは反日の支那人朝鮮人」などのデマがある。 女性は「ネットは街宣よりも人の目に触れる可能性が高い。特に子どもが見てしまった
【与那国】新人3人の争いとなった8日投開票の与那国町長選は、元町議会議長の糸数健一氏(67)=無所属=が、外間守吉町長の後を継ぐ前町議会議長の前西原武三氏(67)=自民公認・公明推薦=との事実上の一騎打ちを122票の大差で制した。4年前の雪辱を期す糸数氏は今回、革新側の支持を取り込んだが、両選対が注視したのが約200票とされる自衛隊票の行方。関係者は「地元票は90%読める」と断言しており、自衛隊票が当落に大きく影響した可能性がある。(八重山支局・粟国祥輔) 町の有権者数は約1300人。選挙関係者によると、一昔前の町長選なら地縁血縁が強い島では事前に勝敗が見えていたと話す。票読みに狂いが生じたのが2016年3月に配備された陸上自衛隊与那国駐屯地の開設だ。隊員が初めて投票した前回17年8月の町長選から、「全く展開が分からなくなった」と話す。4年前は保守同士の一騎打ちで、28票の僅差だった。 町
沖縄県の東村高江の米軍北部訓練場のメインゲートで米軍車両や軍雇用員らの通行を妨害したとして、威力業務妨害の疑いで県警が4日午前、チョウ類研究者の宮城秋乃さん(42)の自宅を家宅捜索したことが分かった。識者は「過剰な捜査だ」と指摘している。 宮城さんによると、捜査員ら約10人が東村の自宅内や倉庫を約1時間半かけて捜索。車や書籍類などの写真を撮影し、タブレット端末やパソコン、ビデオカメラなどを押収したという。 宮城さんは捜査員から、4月7日に米軍基地との境界を示すイエローラインの内側に廃棄物を置き、通行を妨害したことによる家宅捜索と説明を受けた。またこれまでに北部訓練場の返還地で回収した米軍の廃棄物をゲート前に置いたことなどに対しても「今後捜査する」と言われたという。 宮城さんは「これまであらゆる手段で返還地の廃棄物について訴えてきたが、米軍や政府は見向きもしなかった。背景も考慮せずに短絡的に
【東京】安全保障上重要な施設周辺の土地利用を規制する法案を巡り、政府が特に重要性が高い「特別注視区域」の指定候補として、与那国島と宮古島に所在する施設を想定していることが27日、分かった。陸上自衛隊の与那国・宮古島両駐屯地が念頭にあるとみられる。内閣官房が26日、衆院内閣委員会の理事会で示した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く