先週11月5日に発生し、13人という犠牲を出したテキサス州フォートフッド陸軍基地での乱射事件は、10日の火曜日にオバマ大統領夫妻の列席の下、現地で追悼式が行われました。追悼式は大がかりなもので、犠牲者の遺族や友人をはじめ、基地に勤務中の兵士に加えて周辺の住民も含め基地の講堂前の芝生には立ち見も出るような状態でした。式典は簡素なもので、基地の部隊長、陸軍長官のスピーチに続いてオバマ大統領の演説、そして部隊付けの牧師による祈祷という内容でした。 オバマ大統領の演説は、たいへんに見事なもので「イスラム系の軍医が基地内で米兵を大量殺戮」という事件の衝撃を受け止めるためにありとあらゆるレトリックが動員したものでした。犯人に対しては「いかなる信仰も、こうした行為を正当化することはできない。現世であれ来世であれ、厳しい審判を受けることは避けられないだろう」と激しく断罪する一方で、犠牲者の13名については