僕はいつだって墓場が大好きだ。整備が行き届いているし、平和だ(スケートボードやフリスビーで遊ぶ若者はいない)。死という運命について重苦しく考えさせられることもない。それどころか、埋葬されている人たちの功績に考えをめぐらせると、あれこれと想像をかき立てられて、ワクワクする。 ブルックリンのグリーンウッド墓地はとりわけ美しく、歴史もある。 ニューヨークにセントラルパークができる以前の19世紀初めには、人々はこの場所でピクニックをし、イーストリバーを臨む素晴らしい景色を楽しんだ。 現在、天気のいい日には、有名人の墓を探すために1000人もがこの墓地を訪れる。もっとも2平方キロ近くもある広大な敷地には小道は無数にあり、池や丘まである。歩いていても人を見かけることはほとんどない。 グリーンウッド墓地には多くのニューヨークの偉大な先人たちが眠っている。ニューヨーク・タイムズは1977年に「ニューヨーク