サケ刺し網漁の解禁から1カ月が経過した。10月27日現在、気仙沼・志津川両魚市場の水揚げは数量、金額ともに昨年同期比で9割も減り、大打撃となっている。不漁で放流数が減った4年前の稚魚が回帰時期を迎えたことに加え、黒潮続流(暖流)の異常な北上で来遊数が減ったことなどが要因と考えられ、漁業者や買い受け人などからは諦めと嘆きの声が聞かれる。 気仙沼漁協と県漁協志津川支所のまとめによると、同日現在の気仙沼・志津川両魚市場の刺し網漁によるサケの水揚げ累計は、数量737㌔、金額53万5千円。昨年同期の8201㌔、581万円と比較して数で91%、金額で90%それぞれ減り、「桁が一つ違う」ほどの落ち込みとなっている。 水揚げ高の内訳は、気仙沼が88㌔、7万円(昨年同期比で数量2419㌔、金額142万円それぞれ減)、志津川が649㌔、47万円(昨年同期比で数量5045㌔、金額385万円それぞれ減)。 気仙沼