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2016年4月8日のブックマーク (2件)

  • なぜ北方領土問題はいまだ解決しないのか~日露関係を動かす「4つの提案」をここに示そう(岩下 明裕) @gendai_biz

    文/岩下明裕(北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター・九州大学アジア太平洋未来センター教授) 「北方領土問題」への幻想 三島返還や面積折半の議論を巻き起こした『北方領土問題―4でも0でも、2でもなく』(中公新書)を刊行しておよそ10年。北方領土問題はいまだに解決する兆しはなく、時間だけが過ぎている。元島民の平均年齢はすでに80歳を越え、一世が生きている間の島の返還はほぼ絶望的である。 ロシアの姿勢は頑なになる一方で、担当者たちも今は交渉できるような情勢ではないと言い、先の機会を待とうという気持ちに多くが傾いている。そして私もこの10年、日の首脳がロシアとやりとりをするたびに進捗状況を繰り返し尋ねられてきた。私の答えはいつも同じである。 「日が四島返還の主張をおろさないかぎり、解決はしない。日露関係が動くとすれば、領土問題以外の部分であろう(そのことが領土問題の解決につながるかどうかは

    なぜ北方領土問題はいまだ解決しないのか~日露関係を動かす「4つの提案」をここに示そう(岩下 明裕) @gendai_biz
  • 地方で「空き家」が急増した意外な理由~大都市を超えた地方「消費社会」のリアル(貞包 英之) @gendai_biz

    文/貞包英之(山形大学准教授) いま地方都市のイメージは、「明るいもの」と「暗いもの」とに引き裂かれている。経済の沈滞と人口停滞に襲われ取り残された場か、逆に自然や歴史にあふれる希望の証しとして、地方はしばしば誇張され語られるのだが、ではそうしたイメージの隘路を縫い、地方都市を具体的に考えていくことは、どうすればできるのだろうか。 そのために、ここでは地方都市での「消費社会」の展開に注目したい。地方都市で人びとは何をして日々暮らしているのか。そうした生活のディテールに注目するとき、さまざまな「消費」の活動が無視しがたいものとして浮かびあがってくる。 趣味やレジャーなどの娯楽にかかわるだけではない。教育を受け、友人と付き合い、恋愛をし、介護し、自宅でやすらぐ――。生活の大半を占める活動の質を、適切な商品をどれだけ買えるかが大きく左右している。日々おこなわれる消費活動を無視して、地方都市の暮ら

    地方で「空き家」が急増した意外な理由~大都市を超えた地方「消費社会」のリアル(貞包 英之) @gendai_biz