「音楽不況」は間違い、ライブ市場は3倍超 大みそか恒例の『NHK紅白歌合戦』(以下、紅白)。昨年11月24日に出場者が発表され、「当落」が大きな話題になった。「話題」にはなったが、その実状はどうだろう。音楽CDの市場は縮小を続けている。ヒットチャートは知らない歌手ばかり、「最近のヒット曲って何?」と聞かれてもピンとこないという人も多いはずだ。それでも「紅白」は40%前後の視聴率を記録している。 「音楽不況」という言葉が喧伝されて久しいのに、なぜ「紅白」は話題を集めるのか。実はその問いは「前提」を間違えている。今は決して「音楽不況」の時代ではないからだ。 たしかに音楽CDの市場規模はピーク時の半分以下になっている。日本レコード協会によると、1998年の生産金額は5879億円(シングル・アルバム合計)だったが、2015年には1801億円にまで落ち込んでいる。 しかしその一方で、ライブやコンサー
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