2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」は7年あまりの旅を終えて地球への帰還を果たしました。 落下地点となったオーストラリア・ウーメラ砂漠の満天の星々に埋め尽くされた夜空の中、夜11時21分(現地時間)に、「はやぶさ」は北西から小さな光る点となって現れました。 「はやぶさ」本体はまだ残っていたキセノンガスと化学エンジンの酸化剤によって満月の倍くらいのまばゆい光を放ちながら2度大きく爆発して、およそ45秒ほどで南十字星の方角に消えていきました。 燃え尽きようとする「はやぶさ」の脇にはスーッと一筋の光が伸びていました。「はやぶさ」本体から切り離されて地球に降りてきたカプセルでした。カプセルは予想された落下地点にほぼぴったりに落下しました。すぐにヘリコプターが上空から砂漠に落下したカプセルの姿が確認されました。