ロシアの地方政府がプーチン政権との距離を模索しています。ロシア西部のタタールスタン共和国では23日、憲法改正が行われました。 タタールスタン共和国はロシアの一つの行政区でありながら、独自の憲法や政府を持っています。 トップは「大統領」を名乗り、外国とも独自に交渉を行ってきました。 中央集権化を進めるプーチン政権は大統領の呼称を名乗ることを禁じたため、タタールスタンは共和国憲法の改正を余儀なくされました。 今回の改正によって大統領の任期が切れる2025年以降は、アラビア語でリーダーを意味する「ライス」に変更するということです。 イスラム圏などアラブ地域では、大統領の意味を持つ呼称とすることで影響力を維持させた形です。 ロシアメディアは「タタールスタンはプーチン政権に対して狡猾(こうかつ)に振る舞った」などと評しています。 タタールスタンは伝統的に独立志向が強く、ウクライナ侵攻を巡って首都カザ