遷移金属を使用せず、CO2吸収と一酸化炭素への還元という二つの機能を持つ二元機能触媒を開発 大気中の低濃度のCO2でも効率よく吸収し、CO2の分離や濃縮工程なしで合成ガスの製造が可能 生成ガスの不純物濃度が極めて低く、液体燃料や化学品製造に適した組成の制御に向け前進 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)エネルギープロセス研究部門 エネルギー変換プロセスグループ 倉本 浩司 研究グループ長、笹山 知嶺 研究員、高坂 文彦 主任研究員らはデルフト工科大学 浦川 篤 教授と共同で、発電所や産業分野から排出されるガスあるいは大気中の低濃度CO2(400ppm(0.04%)~20%程度)から、液体燃料や化学品製造の原料として汎用性の高い合成ガスを直接製造する技術を開発した。 この技術は、CO2を選択的に吸収する機能と、吸収したCO2を水素(H2)との反応によって一酸化炭素(C