1日に最大震度7の揺れを観測した能登半島地震により複数のメーカーの生産に影響が出ている。半導体関連や繊維メーカーのいくつかの拠点で安全確保などのため現在も生産が停止されており、今後サプライチェーンへの影響が懸念される。 約500回に上る余震が続く中で、衣料品チェーンの「ユニクロ」などに繊維を提供している東レは、安全確保のために石川工場(石川県能美市)の機械をいまも停止している。ナイロン、ポリエステルなどの繊維のほかに、自動車やゴルフクラブヘッドなどに使用される炭素繊維のプリプレグも製造している。取材に対し、広報担当は在庫状況は非開示とした。同拠点含め同社はグループ計9拠点で地震の影響を受けた。 また、村田製作所の広報担当によると、グループ会社の穴水村田製作所(穴水町)とワクラ村田製作所(七尾市)で従業員の安否確認を継続しており、建物や設備の被災状況は今後確認するとした。 富山事業所(富山市