失われた世代ど真ん中しかも超落ちこぼれとしては悪くない人生を歩んでいる僕が失われた世代について語ることは些か奇異に映るかも知れない。なんかこう進学校の新聞部が学歴社会を批判するみたいな。ただ自分がどう居場所をみつけるかという問題と社会が特定の集合に対して不公正な仕打ちをしていることに対する義憤とは別の問題であるし、たまたま自分が被害者ではないからといって無関心ではいられない。 今から9年前のネットバブル前夜、いくつも銀行や証券会社が潰れ、日本経済がこれからどうなるかさっぱり見当がつかなかった時分、僕は後輩を預けていたベンチャーの友人たちと恵比寿のお好み焼き屋で、もし日本経済が破綻したらというような議論をした。 いざとなったらコスモポリタンとして生き延びられるよう研鑽しよう、けど自分たちでどうにかできることがあれば、日本のための労は惜しまないようにしようぜ、みたいな。青臭い飲み会ではあったし