コウタケは毒キノコ?むかしから愛されてきたコウタケだが、同時に「毒キノコ」としても注意されてきた。 俗に「アクが強い」と言われるコウタケだが、確かにいわゆる「キノコの毒」とは違って、お腹を壊したり吐き気を催したりすることはない。 しかし、加熱が不十分だったり、生に近い状態でたくさん食べると、以下のような症状を発症する。 ・排便時の肛門の痛み ・舌のしびれ ・のどのイガイガ 簡単に言うと、トウガラシを食べすぎたときと同じ状態になるのだ。 他にも口内炎ができたり、唇が荒れたりと「粘膜」に症状があらわれてくるようだ。 これらはむかしから知られていたようで、江戸時代の食べ物の大鑑である「本朝食鑑」では以下のように述べられている。 “陳臓器は、上に毛があり、下に紋のないもの、仰巻き、赤色をしたものは、いずれも有毒であると言っている。この茸は毛があり、赤色であり、有毒とすべきもののようである。ただわが