最近ある論文が発表され「絵本の読み聞かせは抑揚をつけない方がいい」という風潮が広まっていますが本当はちょっと違います。論文が発表した研究結果を検証しつつ、家庭での読み聞かせ方のコツをご紹介。 注目を浴びた論文とは 「絵本の読み聞かせは抑揚をつけない方がいい」という風潮の元になった論文は『絵本の読み聞かせ時の演じ分けが子どもの物語理解と物語の印象に与える影響』という名前で発表された筑波大学の論文でした。 論文が示した研究のねらい この研究のねらいは「登場人物の演じ分け」をする絵本の読み聞かせが「物語理解」と「物語の印象」という2つの側面において幼児期の子どもにどのような影響を与えるのかを実験的に明らかにすること、でした。 論文が示した研究の方法 研究の方法は、23名の年長さん(5~6歳)を2グループに分け、一方のグループには登場人物を演じ分けて読み聞かせをし、もう一方のグループには演じ分けを