26日に公表された富士山ハザードマップ改定版では、過去最大規模の噴火が起きると、神奈川県内7市町に溶岩流が到達する恐れがあることが明らかになった。到達までには1日以上の時間的猶予があるとして各市町は冷静に受け止め「住民に不安を与えないように丁寧に説明する」と口をそろえる一方、防災計画や避難計画の策定を急ぐ考えを示した。(志村彰太、西岡聖雄、米田怜央) 富士山噴火時の県内への影響について、火山灰が積もる可能性は指摘されていたが、溶岩流は到達しないとされていた。今回明らかなった改定ハザードマップは、過去5600年間で最大規模の「貞観噴火」(864~866年)の溶岩噴出量を従来試算の約2倍とし、噴火が山頂の東側で起きると県内に溶岩流が到達する恐れがあるとした。