新藤義孝総務相は27日の記者会見で、東日本大震災を踏まえ、大規模災害時に活動する全国の緊急消防援助隊に、石油コンビナートや化学プラントの火災など特殊災害を専門とする即応部隊を来年度から新設する方針を表明した。 【写真で見る・東日本大震災 東北でM9.0巨大地震】押し寄せる津波にのみ込まれる住宅 新藤氏は「南海トラフの巨大地震など、都市部に大きな災害が起きた時に備え、石油タンクの火災など産業基盤の災害への応急対応能力を高める」と狙いを説明した。 専門部隊の名称は「ドラゴンハイパーコマンドユニット」とし、従来は特殊災害発生のたびに編成していた部隊を平時から編成。来年度から3年間かけ、関東や東北など全国7ブロックで、大量の放水や長距離の送水を可能とする車両などを配備する。