ホテル予約サイト市場は、Booking.comなどグローバル企業のサービスが世界的に浸透し、業界の形勢は固まりつつある。それは先進国だけでなく新興国、今回取り上げるインドも同じだ。 しかしそんなインドで、大きくリスクを取れるベンチャーに限り、市場に入り込む余地が見つかったかもしれない。低価格帯ホテルからの「リブランディング」(再構築)に対する潜在的需要があったのだ。 リブランディング市場勃興のきっかけは「質の底上げ」 新興国を訪れたことがある人なら、ホテルをネットで予約したものの、実際の客室やサービスの質との差にがっかりした経験があるかもしれない。もちろんインドも例外ではない。 そうした不便をネットの力も借りて解決しようと、まず立ち上がったのが低価格帯ホテルの運営代行事業である。集客に苦戦するホテルの部屋を借り、自社ブランドとしてサービスを提供するものだ。 代表的なのが「OYO Rooms