「クラウドネイティブ」な企業になるというアイデアは、昨今とても魅力的に聞こえるものの、実際にそのような企業になるには考え方を根本から変えるとともに、本格的に取り組む必要がある。Capgeminiは最近、902人のIT幹部を対象として、クラウドネイティブへの取り組みに関する調査を実施し、興味深い内容をレポートとして公開した(この調査の結果については筆者の別の記事を読んでほしい)。 このレポートには統計値に加えて、クラウドネイティブという道に進んでいこうとする企業が手始めにするべきことについての指針も記されている。新興企業、すなわち小規模な情報集約型企業であれば、既にクラウドが事業の基盤となっている可能性ももちろんあるだろう。しかし歴史の長い企業では、どの部分でクラウドを選択するのが適切であるかや、クラウドに舵を切る、あるいはそうした取り組みを推進するうえで、どのような手順が必要となるかについ