いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。 ■夏の終わりを告げる風景と変わらない日常 あれだけうるさいと思った蝉たちが、ある時期を境に静かになっていく。夏の終わりを感じさせる空気だ。蝉というのも不思議な生き物だ。何年も土の中にいて、地上に出たと思えば数週間で命を閉じる。飛び回っている蝉より、土の中にいる幼虫の方が蝉の本質なのかもしれない。 それに対して、猫というのは本当に変わらない。マイペースだ。夏であろうと冬であろうと、何食わぬ顔でいつもの場所でゴロゴロしている。いつの間にか風景に溶け込み、ずっとそこにいたかの様に振る舞う。 庭の片隅に生えている木の下に、役目を終えた多くの蝉たちが天を仰ぎ横たわっている。その横で猫達の変わらぬ日常。今日もあの雄猫が懲りずに雌猫にちょっかいを出している。移りゆくものと変わらな