兵庫県神戸市がビッグデータの活用に精力的に取り組んでいる。DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を活用した観光客向けサイト「Feel KOBE」のアクセスログや、5万人を対象としたアンケート調査による観光客の傾向分析を実施。その分析結果を基に、1月にはDSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)を活用した広告配信に取り組んだ。取り組みで得た知見は、報告会などを通じて地元の旅行会社や宿泊施設に伝えて、旅行商品やサービスの開発に活用してもらう。こうして、官民一体となって観光客の増加を目指す。 神戸市がデータを活用したマーケティング施策に乗り出したのは、観光客全体に占める宿泊客の比率の低下という課題を抱えているからだ。観光客の総数でみれば、「2015年度に年間で3500万人という目標を、2013年度に前倒しで達成した」(神戸市産業振興局観光コンベンション部観光コンベンション課の藤田修司