ベトナムは、電力セクターにおいて規制機関が設置されている東南アジア有数の国である。2011年の電力セクター改革において、商工省 (MOIT) 所管のエネルギー総局 (DGE) やベトナム電力規制庁 (ERAV)といった機関が指定され、送電網の管理・所有及び発電を行う事業体はベトナム電力公社 (EVN)に限定された。民営化や電力セクター改革、そして強力な電力開発マスタープランに支えられ、ベトナムの送配電セクターは絶好の投資先となりつつある。 ベトナムは、東南アジアではインドネシアとフィリピンに次いで3番目に人口の多い国であり、2012年の人口は9070万人であった。2010年時点における設備容量は2満1542MW(メガワット)であるが、エネルギー総局は2020年までに発電設備容量を6万9000MWから7万5000MWの範囲内で増強する壮大な計画を打ち立てた。 2012年におけるベトナムのGD