ロー:今までの経験からすれば、オフィスのコストはいくら高くても大丈夫なのです。というのは、スタートアップには広いスペースは不要です。4~5人も入れれば十分なんですよ。数億円の投資を集めようと考えているような賢明な起業家にとって、家賃が月に5万円違うかどうかよりも、もっと大切なのは、自分のオフィスの周りに誰がいるかなのです。 これは16年間、我々が事業を続けてきて分かったことです。最も強い会社は中心的なところにオフィスを構えるのです。なぜかといえば、やはり投資が大切だから。そして、新しい会社にとっては採用が最も重要だから。創立者だけでは、会社は動きません。その周りにいい人材がいないと何もできないでしょう。 斎藤:なるほど。 次はロボティクスのラボをつくりたい ロー:どちらかというと、大学に近い概念かもしれません。大学にいろいろな研究室があり、寮、カフェテリア、そして図書館などもある。学生は生
東大阪市にある金属加工ベンチャー、DG TAKANOの高野雅彰社長は、独学でNC旋盤加工機のプログラミング技術などを学び、節水ノズル「Bubble90」を開発した。当初は、コスト削減効果をアピールしてきたが、ファンからのハガキなどで、節水という技術の社会性を評価する声を聞き、製品開発の使命に気付いた。その高野社長に、今後の製品開発や海外への展開について聞いた。(聞き手は、トーマツ ベンチャーサポートの斎藤祐馬事業統括本部長、前回の記事はこちらをご覧ください) 斎藤:テレビ番組で紹介されて、節水ノズルのファンになってくれた人の声から、この製品が果たすべき使命に気付いたとか。 高野:はい。ファンの方の声を聞いて、うちは何をするべきなのか、自分たちにしかできないことは何なのか。そう改めて考えてみたときに、この節水の市場には社会性がすごくあることに気付きました。水の使用量を10分の1に抑えられるこ
まず知ってもらって、安心して使えるものだと理解してもらうこととです。次に仕事の内容や量のマッチングです。法人側からの発注だけがあっても、それに応えられる個人がいないとだめです。ロゴを作りたい法人に、翻訳を請け負う個人はマッチングしないので。信頼してもらい、きちんとしたサイクルで回していけるようになるまでに、起業してから2~3年はかかりました。やはりそこですね。一番大変だったところは。 斎藤:何もなかったところで、ゼロから作りあげたわけですね。 秋好:最初は、ずっと月の売り上げが10万円ぐらいだったんです。資本金も減る一方で、2年ぐらいは本当につらかったです。 大震災で働くことへの意識改革が 売り上げが増えたきっかけは何だったんですか。 秋好:そうですね。2つあります。1つは東日本大震災の以降、節電などで世の中の人の働き方とか、働くことへの意識改革がおそらくあったんだと思います。もう1つは同
2015年10月東京・お台場で映画の場面さながらに、デロリアンがゴミを再生した燃料で走った。このイベントは、日本で新しいリサイクルの仕組みが動き始めた象徴でもあった。新技術と新しい消費者ネットワークで、この動きを牽引する日本環境設計の岩元美智彦社長は、「次は東京オリンピックで聖火を灯したい」と言う(前回の記事はこちらをご覧ください。) 斎藤:日本環境設計の活動に賛同する大手企業が増えています。一般的には、ベンチャー企業が大手にアプローチすると、時間や労力がかかることが多いようです。岩元さんたちは、どの部署からあたるのですか? 岩元:最初はCSR(企業の社会的責任)、環境部門。それからエンターテインメントですからイベントや企画部門、といった順番で持っていくんですね。CSRってあまり予算がありませんから、まずCSRの人たちが本社で稟議が通しやすいような係数を出していくんです。まずそれが仕事の第
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く