このシリーズでは、現在検討中の成長戦略の中で、私が重要だと思うポイントを順次取り上げている。今回は女性の参画という点から成長戦略を考えることにする。 安倍総理は、4月19日の記者会見で、女性の活躍を成長戦略の中核と位置付けるという方針を明らかにし、「女性の中に眠る高い能力を、十二分に開花させていただくことが、閉塞感の漂う日本を、再び成長軌道に乗せる原動力だ」と述べている。この基本認識は正しいと私も思う。 この基本認識がどんな成長戦略として結実していくのかはまだ不明だが、総理のスピーチなどからは、次のような政策が検討されているようだ。 第1は、待機児童の解消である。総理は、2013、14年度の2年間で、20万人分の保育の受け皿を整備し、さらに、保育ニーズのピークを迎える2017年度までに、40万人分の保育の受け皿を確保して、「待機児童ゼロ」を目指すとしている。 第2は、育児休業期間の延長であ
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