今回のフライバイでは、エンケラドスに高度50キロまで近づき、南極付近から吹き出しているプリュームを通過する。 エンケラドスは直径500キロメートルほど。氷の下に海が全球に広がっていることが分かっており、氷の割れ目から海の水などが間欠泉のように吹き出ている。 カッシーニによるこれまでのプリューム観測で、地球の海底で見られる「熱水噴出孔」と同様の熱水環境がエンケラドスの地下海にもあることが判明。熱水噴出孔は生命の起源として有力視されており、エンケラドスにも生命の存在が期待されている。
米航空宇宙局(NASA)は9月15日、土星の衛星エンケラドスは、衛星表面の氷の下に広がる海が星全体を覆っていることが分かったと発表した。エンケラドスの海には地球生命が誕生した環境として有力視されている熱水環境があることが分かっており、地球外生命の存在にも期待が高まる。 エンケラドスは直径500キロほどの氷衛星。内部には液体の海が広がり、氷の割れ目を通じ水が宇宙に噴き出していることで知られている。ただ、海がどの程度の広がりなのかは分かっていなかった。 土星探査機「カッシーニ」が観測した7年以上のデータを分析したところ、エンケラドスはわずかに揺れながら土星のまわりを公転していることが分かった。岩石による中心部と表面が強固に結びついているなら見られない程度の揺れであり、中心部と氷の表面は星全体に広がった海によって隔てられていると結論した。
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