東京・世田谷区の二子玉川にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がオープンした「蔦屋家電」は、家電店らしくない家電店だ。店内入口近くには雑誌や書籍などのブックコーナーがあり、その横にはスターバックスによるカフェスペースが並ぶ。左手から奥に向けて伸びる家電コーナーも、デジタルカメラやPC、テレビなどが整然と展示され、家電のすぐ横には関連書籍や文房具などが置かれている。 「コンセプトはアート&テクノロジー」、「お客様に提案したいのは家電商品ではなくライフスタイル」と、従来とはまったく違う形態を具現化した蔦屋家電の館長兼店長である白方啓文氏に、CCCが家電店を手がけた理由とその狙いを聞いた。 居心地や店内の雰囲気はお客様に喜ばれているように思います。家電商品の販売自体は、すぐに売り上げを上げるというよりも、今は提案しながら、約7~8年という言われる買い替えサイクルに合わせて、お客様とじっく